「織田達勝」の版間の差分

'''織田 達勝'''（おだ たつかつ、生没年不詳）は[[戦国時代_(日本)|戦国時代]]の[[大名]]。尾張下四郡の[[守護代]]。[[官位]]は[[大和国|大和守]]。実父は[[織田勝秀]]という。[[織田達定]]の養子。尾張[[清洲城]]主。兄弟に[[織田広孝]]（監物尉）。子、又は養子に[[織田信友]]（彦五郎）。娘は[[織田信秀]]正室。[[豊臣秀吉]]の実父である[[木下弥右衛門]]が最初に仕えていた人物。

[[享禄]]3年（[[1530年]]）には守護の[[斯波氏]]の代理として兵を率い上洛（『[[巌助往年記]]』によると「尾州より織田大和守上洛、人衆三千計り、美麗也・・・」とある。）。軍事目的ではなかったのでそのまま帰還するが、この行動は[[織田氏]]一族の反発を招いてしまった。[[天文 (元号)|天文]]元年（[[1532年]]）には信定の後継者である「[[弾正忠家]]」[[織田信秀]]と争う。達勝は「[[藤左衛門家]]」と共に信秀と戦ったが、その後和睦している。

本姓について、[[永正1518年]]15年（[[1518年永正]]15年）、達勝本人が出した勝獄山[[円福寺 (春日井市)|円福寺]]に提示した禁制に「'''藤原達勝'''」とあり、達勝は'''[[藤原氏|藤原]]姓'''を自称したとされる。生没年は不詳だが、[[永正]]年間後半から[[天文 (元号)|天文]]年間の後半まで存在が確認され、非常に長期間にわたり守護代の職にあったと推測される。その後は達勝に代わり、信友が守護代となった。