削除された内容 追加された内容
編集の要約なし
編集の要約なし
1行目:
[[画像:採便管.jpg|thumb|200px|right|便潜血検査用の採便管]]
{{Medical}}
'''検便'''(けんべん)とは[[排泄]]された[[大便]]を検査すること。病気の有無、寄生虫、細菌の有無を調べるために行なわれるもの。食品を扱う調理従事者、保育介護関係者、水道管理事業従業員(配管工事ではなく、水そのものを管理する人)には定期的に検査を行なうことが多い。また海外渡航者、園児学童(最近行わない学校等も多い)を対象に検査が行なわれることもある。
 
==検査項目==
目的に応じて下記の内容から選択、検査される。
*細菌検査([[赤痢菌]]、[[チフス菌]]、[[O157|病原性大腸菌]]):細菌性腸炎が疑われるときに実施される。塗抹標本の鏡検および培養検査があるが、他の標本(喀痰や尿など)の検査と異なり、もともと便中には健常でも多量の最近が存在するため、塗抹検査では白血球の有無が、培養検査では病原細菌の同定が重要である。病原細菌には他に[[カンピロバクター|キャンピロバクター]]や[[サルモネラ]](チフス菌もサルモネラ属のひとつである)などがある。
*細菌検査(赤痢菌、チフス菌、病原大腸菌)
*潜血反応:便中の微量な血液の有無を調べる検査。大量の出血がある場合には[[メレナ|タール便]](上部消化管出血)、[[血便]](下部消化管出血)として肉眼で指摘できるが、微量の場合はこの検査によらないと判別できない。潜血反応陽性の場合、[[潰瘍]]、[[腫瘍]](特に[[胃癌]]や[[大腸癌]])、炎症性疾患([[クローン病]]や[[潰瘍性大腸炎]])などが存在する可能性があり、[[内視鏡|内視鏡検査]]あるいは[[X線写真|造影X線検査]]を実施することが推奨される。ただし、このうち最も重要な疾患は腫瘍性疾患であるが、早期がんの場合便潜血検査が陽性になることは少なく、これが陰性であるから安心というわけではない。そのためがん年齢の人については、便潜血検査が陰性でも定期的に内視鏡検査を受けることは重要である。
*潜血反応
*虫卵検査:寄生虫の虫卵の有無を鏡検で調べる検査。
*虫卵検査
 
==関連項目==
12 ⟶ 13行目:
*[[労働安全衛生規則]]
 
{{Medical-stub}}
 
[[Category:診断と治療|けんへん]]