「自己鍛造弾」の版間の差分

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装甲車や戦車などの装甲目標に対して有効な[[成形炸薬弾]]の一種である。
しかし、基本的な原理は[[モンロー/ノイマン効果]]による従来の[[成形炸薬弾]]とは全く異なり、
[[爆薬レンズ]]による平面爆轟波と[[マイゼン・シュレーディン効果]]による爆轟波の集中によるものである。
 
==従来の成形炸薬弾との違い==
;外形
:従来の[[成形炸薬弾]]は円錐形の金属ライナーを持ち縦の長さが直径の四倍以上ある細長い筒状をしている。
:自己鍛造弾は浅い皿のような浅い角度の金属ライナーを持ち縦の長さは直径に対して短い。
:自己鍛造弾は太くて短い形状をしている。
 
;エネルギー効率
:[[成形炸薬弾]]は爆薬のエネルギーの20%ほどしか程度が装甲貫通に使用されていない
:自己鍛造弾は50%以上が装甲貫通に使用される。
:これは[[マイゼン・シュレーディン効果]]によって後ろや横に飛び散るエネルギーが前方に振り向けられるためである。
 
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;有効距離
:形成炸薬弾は直径の3倍程度である。
:自己鍛造弾は直径の500倍にもなる、このため、[[装甲#スペースドアーマー|スペースドアーマー]]などで装甲の間に隙間が開いていても貫通する。
 
重量体積あたりの威力では成形炸薬弾より自己鍛造弾の方が優れているが、20センチの貫通力を持たせるためには直径が20センチ以上必要である。
太く短いという形状は現代の戦車砲やミサイルの弾頭としては不便な形状であり、戦車砲弾としては直径が過大であるため使用されないと思われる。
20センチの貫通力を持たせるためには直径が20センチ以上必要である。
太く短いという形状は現代の戦車砲やミサイルの弾頭としては不便な形状であり、
戦車砲弾に使用されないのは直径が大きくなりすぎるためであると思われる。
そのため、装甲の薄い上面を狙ったり直径の大きい兵器に搭載するなどされる。