「公文教育研究会」の版間の差分

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しかし、基本的にプリントを使用した自学自習形式であるため講師に直接指導される機会は少なく、生徒数の少ない教室では、講師は採点者が兼ねている。経営的に採算の取れている教室では採点に追われるためほとんど指導ができない。また学校の授業とも全く連動していないため、公文で勉強したことが学校の授業にすぐ反映されることは少なく、即効性はあまり期待できない。教室では、生徒一人である程度できる内容のプリントをさせ、多くの宿題を出し自宅で演習定着させる方法をとっているため、教室でも自宅でも自発的に行う子供にとってはよいが、その他の子供はプリントが進まず自宅では親の手助けを必要とする。また宿題プリントがこなしきれず、完全に理解していない場合、学校の授業からどんどん引き離されることもある。教室の開いている時間に自由に来て自由に帰るので通塾には便利だが、あまりやる気のない生徒はほとんど何もしないまま帰ってしまうということもある。
 
===歴史的経緯===
公文式の算数・数学が計算に傾斜しているのは一定の理由がある。そもそも創始者公文公が高校数学教員を長らく勤め高校数学を苦手とする生徒への対策を考えていたこと、その結果として将来高校数学や大学受験の際に数学で困らないためには計算力の充実がまず何よりも重要であると確信するに至ったことを指摘できる。その確信から自らの子弟に手書きプリントで計算問題の学習をさせていたほどである(公文式の原点といってよいであろう)。また、後年公文公自身が「数学のあれもこれもできるか。計算力を突破口にするのだ」と講演会等で語っていることからも公文の考えを窺い知ることができよう。なお、現状では公文式算数・数学はいかにも小学生向けのイメージが先行しているものの、教材自体は小学校・中学校での数学教育に直結したものではなく、高校数学に直結するものである。高校数学で習う項目は殆ど公文でカバーされていることからも上記のことが理解できよう。
 
公文式(手書きの、まさに公文式教材の原点であるが)を
'''日常の学習'''