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1990年代も半ばに差し掛かると、[[日本語]][[オペレーティングシステム]] (OS) 環境の整備と性能の向上ならびに低価格化によって、[[PC/AT互換機]]をベースとするいわゆる[[DOS/V]]機が日本でも認知されるようになる。普及初期は横置きの筐体を基本としたが、高性能で拡張性を特に重視するものを中心にタワー型の筐体を持つものが増えるようになった。それ以前の横型機種でも縦置き可能なものは存在したが、はじめから縦置きを前提にしたものは少なく、[[PC-8800シリーズ]]の一部や[[FM-TOWNS]]、[[シャープ]]の[[X68000]]シリーズなどに例を見るにとどまっていた。同時期にアップルでも高性能機種を中心にタワー型筐体を採用するようになっている。
 
1990年代後半、スリム型(スリムタワー型)・ブック型などと呼ばれる小型の縦置きパソコンが現れてくる。特に同時期にデスクトップパソコン用表示装置として普及の兆しを見せていた[[液晶ディスプレイ]]と組み合わせて使用すると、一般的な横置き筐体のパソコンとCRTの組み合わせよりもはるかにコンパクトなシステムを実現できた。一時期は省スペースデスクトップパソコンといえばこの形式のものをさすのが普通であったほどである。1997年頃、まだまだ液晶ディスプレイ装置などは比較的高価格であったにもかかわらず、たとえば[[アキア]]はDOS/V機と[[アップルコンピュータ#Macintosh互換機|Macintosh互換機]]の両方でこの形式のパソコンを中心に販売して一時期成功を収めた。アキアは後にアップルの互換機戦略変更のあおりを受ける形でパソコン業界から撤退しているが、今日でもビジネス用途などで用いられる低価格帯製品を中心に、この手の製品を大手パソコンメーカーのラインナップの中に多く確認する事が出来る。
 
一体型パソコンでは、[[Microsoft Windows|Windows]]などのGUI環境の普及に伴って大型のディスプレイが必要とされた事からCRTディスプレイが巨大化し、オーソドックスな横置きまたはタワー型のパソコンとCRTとの組み合わせよりはコンパクトであったとはいえ、依然としてあまり省スペースといえるものではなくなりつつあった。この時期の一体型パソコンの第一の売りはコンパクトさではなく、[[配線]]がいらないなどの簡便さであり、1990年代後半以降の機種ではあまり性能や機能を求めないことに由来する価格の安さであった。この路線の機種として、[[PC-9821シリーズ]]の一体型機種(CanBe、[[1992年]]~)や[[PS/V Vision]]などのいわゆる[[マルチメディア]]パソコンがある。[[1994年]]頃、日本でもパソコンの Windows化が本格的には進み始めたことで、周辺機能のハードウェアをあらかじめ備え、OSや[[アプリケーションソフトウェア]]を[[プリインストール]]したオールインワン型のパソコンが出現した。オールインワン型のCRT一体型パソコンが多く出現し、一時的なにぎわいを見せたものの、性能の低さのため短命に終わったものが多い。そこそこの性能で、安く必要な機能をそろえるという発想は、まだ時期尚早だったものと考えられる。この時期のCRT一体型パソコンは汎用のパーツを使用する横置き型デスクトップパソコンやタワー型パソコンと比べて安価ではなかった。
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