「グラディウス外伝」の版間の差分

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『'''グラディウス外伝'''』(グラディウスがいでん)は、[[1997年]][[8月28日]]に発売された[[コナミ]]株式会社制作の[[プレイステーション]]専用ソフトで、コナミの横スクロール[[シューティングゲーム]]''[[グラディウス (ゲーム)|グラディウス]]''シリーズのひとつ。[[1998年]][[7月30日]]に「PlayStation The BEST」版、[[2003年]][[11月20日]]に「[[PSone books]]」版が発売されている。
 
また、[[2006年]][[2月9日]]に[[プレイステーション・ポータブル]]で発売された[[グラディウス ポータブル]]にもグラディウスI~IV「I」から「IV」一緒ともに収録されている。
 
== 概要 ==
本作は「外伝」の名のとおり、[[グラディウス (ゲーム)|グラディウス]]シリーズでは番外編に位置しており、シリーズ従来の伝統を踏襲しつつも、パワーメーターの順序を入れ替えることができるようになっていたり、2人同時プレイを実現していたりと、家庭用ならではの大胆な新要素が導入されている。
 
また、「シューティングファンには満足を、初めての人には感動を」のコピーのとおり、上位難度で上級者向けのカバーはしつつも、シリーズ経験のないプレイヤーでも十分にクリアできる難易度になっている(カプセルの数を増やしたりして、[[復活 (コンピュータゲーム)|復活]]しやすくなっている)。
 
演出面でも拡大、縮小機能を用いたり、緻密な[[ドット絵]]によりグラディウスIII以来のハードの進化を感じさせる出来となっている。このほか、本作はサウンド面にも独特の要素がある(後述、ネタバレ)。
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== 登場機体とパワーアップ ==
=== 登場機体 ===
本作は他のグラディウスシリーズとは異なり、スタート前に4つある機体からどれか1つを選択してプレイするようになっている(他のグラディウスシリーズの場合使用する戦闘機は[[ビックバイパー]]のみ、或いは『[[沙羅曼蛇]]』の様に1Pか2Pによって違う戦闘機を使用するというものであった)。今作は機体による違いはカラーだけでなく装備違うものになっている為及ぶため機体性能にも差が出ている。言わば『[[グラディウスII -GOFERの野望-|グラディウスII]]』・『[[グラディウスIII -伝説から神話へ-|グラディウスIII]]』にあった装備選択を機体選択に置きえたものであり、特に初心者は機体イメージ重視より性能重視で選択した方が、ゲームを進めやす。他のグラディウスシリーズの場合、使用する戦闘機は(アーケードシリーズでは)[[ビックバイパー]]のみ、『[[沙羅曼蛇]]』では1Pか2Pによって違う戦闘機を使用するというものであった
 
どの機体を選択しても「ミサイル」「ダブル」「レーザー」はそれぞれ2段階目にパワーアップさせることができる。「ダブル」「レーザー」はそれぞれ一度2段階目にパワーアップさせてしまえば、もう一方の装備を挟んでも連続でパワーアップしても以降2段階目になるが、他の装備と同様、ミスをするとその効力は失われ、再び1段階目からやり直しとなる。
 
なお、それぞれの機体解説中のパワーアップメーターの順序は、初期状態の順序である(詳しくは[[#ゲージエディット|ゲージエディット]]の項を参照)。
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:敵を貫通する長いレーザーを発射する。
:Lv2では長さが1.5倍ほどになり、攻撃力が高くなる。
 
武器をパワーアップすれば、ミサイルは貫通力が付き(IIの「フォトントゥーピドゥ」<!--この装備名には表記の揺れが結構ありますが、とりあえずこの表記に。(Wikipedia内のグラシリーズ記事にもバラツキがあるので、何処かで纏めた方が良いかもしれません)-->)、ダブルは後方に撃てるようになり(ダブル+IIの「テイルガン」)、レーザーは1.5倍程長くなり、攻撃力が高まる。特筆すべきはダブルの使い易さ。IIIまでのグラディウスシリーズのダブルは2方向の弾が完全に画面外に消えるまで連射できなかったが、作では射出された方向毎に連射できるので、最高3方向にノーマルショットを連射できる。加えて見た目よりダブルの当り判定が強く、地形に隠れた砲台を意外と破壊出来るしやすい
 
一見地味だが弱点は一番少なく、特に1周目の最高難易度や打ち返し弾のある2周目等を攻略するのには最適な高難易度用の機体。
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;パワーゲージ
: ''スピードアップ - 2WAYミサイル - リップルレーザー - ディスラプター - オプション - ?''
イメージカラーは赤。「沙羅曼蛇」で2P用の機体として登場した戦闘機(詳しくは[[ロードブリティッシュ|こちら単独記事]]参照)。また[[パロディウス]]シリーズ(極上~以降)にも登場しており、グラディウスシリーズの戦闘機としてはビックバイパーに次いで知られた機体。
 
;2-WAY MISSILE
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ミサイルは「2WAY」から「沙羅曼蛇」の「2WAY」(上下に這うミサイル、但しミサイルの軌道はグラディウスIIの2WAYと同等で、昇りの地形は這えない)へとパワーアップする。
 
また『沙羅曼蛇』『[[実況おしゃべりパロディウス]]』と同様、「リップルレーザー」をダブルとして装備するが、パワーアップする事Lv2で付く残像全てに判定を持ち、シリーズ史上最高の攻撃力を持つ「リップルレーザー」になった。
 
レーザーである「ディスラプター」は一般に使い辛い装備とされるが、ボスの装甲を貫通できるので意外に便利である。但し、一旦弾を打ち止めてしまう再度打つ場合にダメージを与えにくくなるなどやや癖があるため慣れが必要な装備となっている。<!--ビックバイパーのレーザーなどにも起こる現象であるが、事前に「リップルレーザー」等で自機とオプションの弾の撃ちずらしを行った上で、装備変更すれば問題は無い。但しその場合はショットボタンを押しっぱなしにする必要がある。(独自研究的なのでコメントアウト) -->
 
弱点は後方への攻撃が出来できないことと、敵弾の色に近い赤系統のショットで、特に後者は高難易度では致命的で、「リップルレーザー」でも「ディスラプター」でも敵弾が非常に見えづらくなる。装備が前面の攻撃力に優れしまう。またいるので高難易度では意外と後方から攻撃されること敵に対処できないと不都合がある低難易度、または初心者用機体で、高難易度で使用するには向いていないプレイヤーの鍛錬が要求される
 
装備が前面の攻撃力に優れているので、後方から攻撃される事の少ない低難易度、又は初心者用の機体。高難易度で使用するにはプレイヤーの鍛錬が要求される。
 
==== ジェイドナイト ====
;パワーゲージ
: ''スピードアップ - スプレッドボム - ラウンドレーザー - パルスレーザー - オプション - ?''
イメージカラーは緑。「翡翠の騎士」と和訳される洒落た名称から想像が付く通り、開発者から不思議と愛されており、2周目以降の空中戦BGM「SKY #2」は本作のサウンドトラックにて作曲者から別名「ジェイドナイトのテーマ」とされているほどであった設定上は元々はビックパイパーの支援用に開発された機体であったとされている
 
;SPREAD BOMB
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:Lv2では3連レーザーになり、攻撃範囲がやや広くなり攻撃力も上がる。
 
ミサイルは「スプレッドボム」で、2段階目では落下中に2つに分裂する。7面においてはブラックホールに吸い込まれる前に爆発するため、このステージでは全機体中唯一当てに有効ミサイルである。
 
ダブルは自機を中心に同心円状に広がる異色の「ラウンドレーザー」。破壊可能な弾などに対する自衛には最高の兵器であり防御力が高く、またボスの装甲や地形まで貫通する。しかしながら円形レーザーは一方で短射程であり、かつ同時に発射される通常弾の連射力が悪い結果ため攻撃力に乏しく、攻撃用途においては使いづらいダブルである。しかしながら、モアイステージや複雑な地形では特に重宝する。
 
レーザーは対雑魚において貫通力を持つ「パルスレーザー([[ライフフォース]]で登場した同名の装備とは異なる)」を装備する。主に各ステージ導入での空中戦などで便利有効だが、「パルスレーザー」自体の攻撃力が低いので、耐久度のある敵への攻撃には向かず、またLv2へパワーアップさせてもLv1からの強化効果は微弱である。
 
ミサイル火力最強だが、ダブル・レーザーの使い勝手の悪さから通常難易度の1周目クリアカバーする必要にも苦労す、全機体中最弱な上級者用の機体となっている
 
ゲーム開発当初の名前は「グレイレイヤー」だった。
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:Lv2では上方180度をカバーするようになり、上側のショットの2連射が可能になる。
;GRAVITY BULLET
:敵や地形にヒットするとブラックホールを模した爆発を起こし、爆風でダメージを与える弾を発射する。その爆風に撃ち込むことでも爆発を起こすため、射出のタイミングを調整しないと射程が著しく短くなる。
:Lv2では爆風の範囲が広くなる。
 
ミサイルは「ローリングミサイル」で一定時間で消滅してしまうする。消滅前に地形に触れると前後に分裂して地形を這う。
 
ダブルは自動追尾型の「オートエイミング」。ノーマルショット1発以外に自動追尾弾を最高2発まで射出することが出来、自動追尾範囲は最高前方から後方まで180度に及ぶ。
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レーザーの「グラビティバレット」は、発生するブラックホールの破壊力が全機体中最高。更に敵ボスの外装からコアにダメージを与えられる。
 
弱点は、各装備が第1段階では余り役に立たない事。高難易度での復活時には2段階目にパワーアップするまで気が抜けない。比較的弱く、また短射程のミサイルとダブル、連射し続けると短射程になるレーザーの影響で、敵弾が見え辛くなる危険性がある。特に高難易度で打ち返し弾があるので、注意を要する。専用武器のどれも多くなってきた際には敵弾攻撃力と利便性に長けてい見えづらくな為、万人にお薦めの機体であり、ビックバイパー共に高難易度に向いている機体でもある。
 
専用武器のどれもが攻撃力と利便性に長けているため、ビックバイパーと共に高難易度に向いている機体でもある。
 
ゲーム開発当初の名前は「ブリジットランス」だった。また、「ブリジットランス」の後の名前は「ファルシオン」になったが、名前がしっくり来ないとの理由で「β」が付けられた(βの設定は後付け)。なお、同社が[[1987年]]に発売した[[ファミリーコンピュータ ディスクシステム]]用ソフトに『ファルシオン』があるが、本機体とは一切関係ない。
 
===バリアセレクト===
機体選択とはまた別に、シールド(「?」)は他のシリーズ(「II」「III」など)と同じように選択する。作では4種類の中から1つ選択するようになっている。
 
;シールド
:自機前方に玉のようなシールドが2つ装着される。前方からの攻撃のみ防御することが可能。耐久力が高い。
:初代から登場し続ける伝統の装備。
;フォースフィールド
:自機全体をオーラのようなエネルギーで包み込み、全方位からの攻撃を防御する。耐久力は3発までと極端に低いが、それ以外は優れた装備のため、最も多用される。
;ガード
:自機の上下に装着される地形に対しての防御機能を備えたシールド。地形に接触する分には耐久力は無限。敵の攻撃に対してもかなり広範囲に防御可能だが、3発食らうと消滅する。ただし、シールドを装備している位置の関係上真正面と真後ろには防御効果が働かないため、シールド耐久値が残っていても自機が直撃を受けてしまう事ることがある。またその特性上、ボス戦ではうまく機能しない場合も多い。
:ボス戦よりもステージ道中での進行に特化した装備と言える。
;リミット
:装備してから約3秒間、完全無敵になる事ができる。その間はどれだけ敵の攻撃を受けようが、地形に潜り込もうが自機がやられる事アウトとならない。しかし、3秒ぎると勝手で自動的に消滅してしまうするため、使う状況を見極めなければピンチに陥る可能性が高い。
:緊急回避系の要素が高いシールドだが、敵機に突っ込んでダメージを与えるなど攻撃にも転用する事ができる、特殊なシールドである。
 
=== ゲージエディット ===
本作には、他のシリーズ作品にはないシステムとして、パワーアップゲージの配列順序をプレイヤーが任意に変更する事ができるゲージエディット機能が存在する。
 
通常、シリーズ作品におけるパワーメーターゲージの配列は“''S (SPEED UP) - M (MISSILE) - D (DOUBLE) - L (LASER) - O (OPTION) - ? (BARRIER)''”の順となっている。本作においても初期状態はこの配列となっているが、オプション設定やゲームスタート時にメーターの配列を自由に組み替える事が可能となっていられる。
 
この配列の仕方によっては、パワーアップを効率的に、そして素早く行うことが可能となる。逆に非効率になり中々パワーアップができない状況に陥ったり、復活が困難になることもある。すなわち、メーターの配列順序はそのまま難易度に直結する要素となる。
 
このようなシステムはゲームの難易度を著しく崩壊させてしまう要素でる可能性もると言えるが、家庭用オリジナルだからこそであるが搭載できたシステムと言えようなっている
 
== ステージ紹介 ==
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| 5
| 細胞<br />ORGANIC FORTLESS<br />有機の要塞
| 地形自体が脈動するステージ。あまり後方にいると挟まれてしまったりすることもある。ボスも動くことで地形を波打たせて攻撃してくる。
| マッドスキン
 
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| 8
| ボスラッシュ<br />FORMIDABLE GUARDIAN<br />恐るべき守護者たち
| 最終ステージ直前の恒例のボスラッシュだが相手は全て外伝オリジナルのボスたち。だが、中にはコナミシューティングの主人公機や、旧作からリニューアルされたボスも出現する。1周目は「ネオビッグコア」を倒せばステージ終了となるが、2周目以降はそのあとに「ヘブンズゲート」が登場する。
| レーザーテトラン<br />デスダブル<br />トリプルコア<br />デルタトライ<br />ジャグラーコア<br />ネオビッグコア<br />ヘブンズゲート
 
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{{脚注ヘルプ}}<div class="references-small"><references /></div>
 
== 本作のサウンドについて ==
この「外伝」のBGMには、ゲームの随所に「メインテーマ」ともうべきモチーフが散りばめられている。このモチーフはオープニングやエンディングなどに留まらず、ネームエントリーにゲームオーバー、空中戦にまで(実は最終ボス戦も)流にまで使用さるとう、さながら[[る。また2面ではンピナミミュータRPG|ロジック伝統の3連符が多用されている一方で、5面・6面BGMではアルプレイングケード版では他のゲームサウンドのために難しい、[[環境音楽|アンビエントミュージック]]のBGMのような徹底振要素が取入れられていることがサウンドトラックにて作曲者であるNories三浦により述べられている。
 
最終ステージの導入部には初代[[グラディウス (ゲーム)|グラディウス]]空中戦のフレーズが用いられている。
 
== 外部リンク ==
* [http://www.konami.jp/gs/ps/gradius_gaiden_psone/ グラディウス外伝製品紹介ページ]
* [http://www.konami.jp/gs/game/gra_psp/ グラディウスポータブル(「グラディウス外伝」を収録)]
 
{{グラディウスシリーズ}}