「ウェブビーコン」の版間の差分

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== HTMLメールにおけるウェブビーコン ==
 
受信者を識別する符号を付加した<img>要素を埋め込んだ[[HyperText Markup Language|HTML]][[電子メール|メール]]と、その符号を解釈する[[サーバ]]側のプログラムとで構成される。メールに埋め込まれた<img>要素を解釈・表示する際は[[サーバー]]へのリクエストが生ずるが、付加された符号もそのリクエストとともにサーバに伝達される。それにより、サーバ側ではどの受信者がそのメールを表示したかを知ることができる。HTMLメールを送信したサーバ側に受信者の個人情報があれば、特定の個人の行動(メール閲覧)を把握することも技術的には可能である。
 
使用される画像としては縦横共に1ピクセルの透明色[[Graphics Interchange Format|GIF]]ファイルが多くクリア[[Graphics Interchange Format|GIF]]と呼ばれることもあったが、サイズ等を問わず画像一般に仕掛けることができる。また、同様のものはアンカー要素に仕掛けることも可能であり、これはHTMLメールに限らず利用され、受信者が明示的にそのリンクをたどったときに機能する。
 
[[HyperText Markup Language|HTML]][[電子メール|メール]]に使用した場合は送付先の[[電子メール]]アドレスで[[電子メール|メール]]がきちんと閲覧されているかどうか確認することができる。
 
特定の[[電子メール|メール]]アドレスの利用者の行動を対象者に知られることなく把握できる技術であり、[[プライバシー]]に敏感な人からは反感を買っている。[[スパム (メール)|迷惑メールスパム]]送信者も同様に、有効なアドレスを識別するために利用している('''スパムビーコン'''と呼ばれる)。スパムビーコンへの対策として、[[イメージブロック]]がある。これは、[[メーラー]]や[[Webメール]]において、メールに添付された画像を自動的に表示させないなどの制限を掛ける対策機能である。
 
現在のセキュリティソフトの中にはこれを防御するため、HTMLメール中に記述された画像を直ぐには開かない仕組みになっている物が多い。Outlook ExpressなどのHTMLメール対応メーラーも初期設定ではいきなり画像を表示しないようになっているものが多い。
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== ウェブページにおけるウェブビーコン ==
 
[[ウェブページ]]に使用した場合は第三者がそのページのアクセス状況を把握することが可能である。既に過去の技術になりつつあり、ウェブビーコンを埋め込まなくともサーバの機能として閲覧者をドメイン程度まで特定できる物も多い。またそれらは、サーバ内でのページ閲覧動向を監視することが出来るようになっている。これに対しウェブビーコンは複数のサーバーにまたがり閲覧動向を監視できる可能性がある技術である。
 
2007年春の基本情報技術者試験で出題され、話題となった。