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==概要==
碁盤を作る木材には[[カヤ]](本カヤ)、[[スプルース]]、[[カツラ (植物)|カツラ]]、[[イチョウ]]、[[ヒノキ]](主に台湾産)、[[ヒバ]](主に米ヒバ)、[[アガチス]](新桂)、北米産の[[スプルース]]材などが使用される。碁盤を作るためには樹齢数百年の大木が必要であり、カヤ製の柾目盤が最も高価であるが、近年はカヤの大木は国内では非常に稀少となっている。安価なものには大木が得やすい[[スプルース]]材(業者の広告等で「新カヤ」という名称で呼ばれているものはスプルースであるが、カヤとは全く別種の木材である)が多く、木材を圧縮接着した積層材の碁盤も販売されている。またプラスチック製のものやゴム製、持ち運び用のマグネット碁石に対応した金属製のものもある。碁盤の寸法は江戸時代に本因坊三世道悦が規格を定め、総高さ7寸八分 、タテ一尺四寸五分、ヨコ一尺三寸五分、厚さ三寸九分となっており、これが後にタテ一尺四寸八分、ヨコ一尺三寸八分となった。現在は碁盤・将棋盤は実際の使い勝手よりも厚いほど高級とされているため八寸・九寸などという盤も稀に存在する。
 
碁盤上に引かれた線はヘラや筆を使って引く手法(箆盛り・筆盛り)の他に、太刀目盛り(たちめもり)と呼ばれる、[[日本刀]]の様な形をした刃物を温めて、黒[[漆]]を付け、櫛の歯状に作った治具の間に差し込んで、刃先を押しつける手法も用いられる。表面に漆が乗るため、線には微妙な盛り上がりができる。