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'''マイケル・チェーホフ'''（ミハエル・チェーホフとも。Mikhail Aleksandrovich Chekhov ({{lang|ru|Михаил Александрович Чехов}})。 [[1891年]][[8月29日]] - [[1955年]][[9月30日]]）は、[[ロシア]]最大の[[俳優]]の一人、[[演出家]]、演技教師。『ワ-ーニャ伯父』、『かもめ』、『三人姉妹』、『桜の園』、などで知られるロシアの代表的な作家である[[アントン・チェーホフ]]は彼の叔父にあたる。

20世紀演劇の最高峰と謳われた[[モスクワ芸術座]]において[[コンスタンチン・スタニスラフスキー|スタニスラフスキー]]と共に数多くの仕事を成す。その後ヨーロッパにおいて俳優・演出家として活躍する。[[1928年]]、チェーホフは、政治的な状況が緊張下に置かれたため[[モスクワ]]を出国。[[ベルリン]]に着き、演出家[[マックス・ラインハルト]]([[1873年]] - [[1943年]])と共に仕事を始めた。

[[1936年]]には[[イギリス]]において「シアターアートスクール」を開校する。第二次世界大戦の勃発する直前、[[アメリカ合衆国|アメリカ]]に移動。その優れた演技教育を通し、俳優の育成に務めるかたわら、[[ブロードウェイ (ニューヨーク)|ブロードウェイ]]や[[ハリウッド]]に進出した。映画では[[アルフレッド・ヒッチコック]]の「『[[白い恐怖]]（Spellbound）」』などにも出演。彼はまた、多くのハリウッド俳優を指導した。[[イングリッド・バーグマン]]、[[アンソニー・クイン|アンソニー・クィン]]、[[マリリン・モンロー]]、[[グレゴリー・ペック]]など一流の演技者たちを指導する。

その間、新しい教育の分野で精力的な活動をしていた[[オーストリア]]の哲学者であり精神科学の権威である[[ルドルフ・シュタイナー]]との出会いに、多大な影響を受けた。この出会いよって、人間の精神の深さと自由な創造力の可能性を追究することとなる。

著作に『演技者へ』（To the Actor）Actor, ゼン・ヒラノ訳）がある。