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{{ Infobox 航空機
| 名称=C-141 スターリフター
|
| キャプション=[[アメリカ空軍]]のC-141
| 用途=軍用輸送
| 分類=[[輸送機]]
| 設計者=
| 製造者=[[ロッキード]]社
| 運用者 more=[[アメリカ合衆国]]([[アメリカ空軍]])
| 初飛行年月日=[[1963年]][[12月17日]]
| 生産数=284機
| 生産開始年月日=
| 運用開始年月日=[[1964年]][[10月]]
| 退役年月日=[[2006年]][[5月5日]]
| 運用状況=退役
| ユニットコスト=
}}
'''C-141'''は[[アメリカ空軍]]が運用していた軍用[[輸送機]]。製造会社は[[ロッキード]]社(現在は[[ロッキード・マーティン]]社)である。愛称は「スターリフター(Starlifter)」。
== 概要 ==
[[1960年]][[11月15日]]にアメリカ空軍は、仕様運用要求(SOR)182と名付けた新型輸送機に関する提案要求書をまとめ、同年[[12月21日]]に[[ボーイング]]、[[ダグラス]]、[[コンベア]]、[[ロッキード]]の4社に提案要求書が出された。各社がそれぞれ設計案を提示したが、[[C-130 (航空機)|C-130 ハーキュリーズ]]輸送機の開発に成功していたロッキード社が優位な立場にあることは明らかであり、[[1961年]][[3月13日]]に予想通りロッキード社の設計案が選定され、C-141として採用された。
機体の開発は、地上における輸送・積み込みシステムとの一体化を考慮して行われている。そのため、貨物室は463Lパレットシステムに適合したものとして設計された。[[1961年]]8月に発注が行われ、量産初号機の初飛行は[[1963年]][[12月17日]]に初飛行している。[[1964年]][[10月]]からアメリカ空軍[[軍事空輸軍団]](MAC)の第443軍空輸航空団への配備が始まり、[[1965年]][[4月23日]]には[[ベトナム戦争]]の支援空輸活動に投入され、これが初の実戦投入となった。
C-141は後継機として[[C-17 (航空機)|C-17 グローブマスターIII]]の配備が[[1993年]]7月から開始されたのに伴い、[[2004年]][[9月16日]]に2機のC-141Bが第305空輸航空団から退役し、[[航空機動軍団]]からは姿を消した。空軍予備役軍団では第445空輸航空団が最後の配備となり、[[2003年]][[9月26日]]の[[イラク]]での空輸ミッションがC-141にとっての最後の実働ミッションとなった。[[2006年]][[4月7日]]にC-141C(#166)がラストフライトを終え、同年[[5月5日]]には[[1973年]]に[[ハノイ]]からアメリカ本土へ捕虜を輸送し、'''ハノイ・タクシー'''のニックネームを持つC-141C(#177)が[[国立アメリカ空軍博物館]]までのメモリアルフライトを実施。これを最後にC-141全機が空軍から退役した。なお、民間向けデモンストレーション機・L-300が1機製造されたが、量産は行われず、後に[[アメリカ航空宇宙局]]の[[カイパー空中天文台]]となっている。
== 機体構成==
機体構成は軍用輸送機としては一般的なものであり、細長い与圧式の胴体に主翼を高翼で配置し、4基の[[プラット・アンド・ホイットニー]]社製TF33[[ターボファンエンジン]]をパイロンを介して主翼に取り付けていた。主翼の後退角は25度、尾翼はT字型尾翼で、後部胴体には車輛の自走搭載も可能にするランプ付きのクラムシェル型貨物扉を備えていた。機内搭載量は463LパレットをC-141Aは10枚、C-141B以降は13枚搭載できる。
[[1969年]]にC-141Aは284機が生産されて終了し、[[C-5 (輸送機)|C-5 ギャラクシー]]戦略輸送機の導入が開始されたが、C-141AはC-130とC-5の間を埋める能力を持つ輸送機として、アメリカ空軍の空輸戦力の一翼を担い続けた。しかし、C-141Aにさらなる能力が求められるようになったことから、[[1977年]からC-141Aに大規模な改造改修を加えることが決定され、[[1982年]]までに270機のC-141AがC-141Bへと改修された。
C-141Bでの主な改修点は、胴体を主翼の前後で7.11m延長し、貨物室容積を約30%増加させた。機首部上部にはユニバーサル空中給油受油口を付け、フライング・ブーム式での[[空中給油]]を可能にしたなどで、機体寿命の延命と能力向上が図られている。
[[1990年代]]中盤には、C-141Bに近代化改修を施すことが決定され、63機がC-141Cに改修された。C-141Cでは、全天候飛行操縦装置(AWFCS)、[[GPS]]強化航法装置(GPSENS)、デジタル式燃料量表示システム(FQIS)、空輸防御システム(ADS)、Lバンド衛星通信(SACOM)システム、衝突防止装置(TACS)の装備が行われ、コクピットはグラス・コクピット化されている。
なお、[[1994年]]には、[[特殊部隊]]の作戦用にSOLL IIと呼ばれる改修が13機に対して施され、夜間低空飛行を行うための改修がされている。
== 性能諸元 ==
* 全幅:48.74m
* 全長:51.29m
* 全高:11.96m
* 主翼面積:299.9㎡
* 空虚重量:67,186kg
* 最大離陸重量:146,558kg
* 最大ペイロード:41,222kg
* [[プラット・アンド・ホイットニー]]製TF33-P-7ターボファン×4
* エンジン推力:93.41kN
* 最大巡航速度:492kt(高々度)
* 経済巡航速度:430kt
* 海面上昇率:890m/min
* 実用上昇限度:12,496m
* 航続距離:2,550nm(最大ペイロード時)/5,550nm(フェリー時)
* 乗員:5~6名
* 兵員:154名
* 武装:なし
== 派生型 ==
*
*
**
* C
== 関連項目 ==
*[[ベトナム戦争]]
{{commons|C-141 Starlifter}}
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