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『'''摩訶般若波羅蜜経'''』
#般若経典の一つ『八千頌般若経』の、鳩摩羅什による漢訳(408年)。大品に対し『'''小品般若経'''』(小品)と呼ばれる。
以下、1.について述べる。
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般若経典は初期[[大乗]]から中期大乗にわたって、小さいものは『金剛般若経』『八千頌般若経』から、大きいものは『十万頌般若経』まで多数つくられたが、その中庸の時期(2~3世紀頃)に繁簡宜しきを得てまとめられたのが『二万五千頌般若経』である。[[大蔵経]]に収録されている漢訳は、
*竺法護訳『光讃経』(286)、 *無叉羅訳『放光般若波羅蜜経』(291) *鳩摩羅什訳 *玄奘訳『大般若波羅蜜多経第二会』(660-663) の4本である。 『二万五千頌般若経』の特徴としては、紀元前後の『八千頌般若経』で形づくられた大乗仏教の基礎となる般若思想をもった教団が、[[説一切有部]]のような力のある部派仏教教団の教説に吟味を加え、それらと対峙・超克しながら増広敷衍しながらまとめた大乗の[[アビダルマ]]といった観があり、それ以前の仏教の教説の集大成となっているといってよい。
鳩摩羅什は、もう一方の大乗仏教を代表する経典である[[法華経]]とともに、この'''摩訶般若波羅蜜経'''ならびにこの経の解説である[[大智度論]]を最重要視し、中国での仏教布教に力を注いだ。▼
▲鳩摩羅什は、もう一方の大乗仏教を代表する経典である『[[法華経]]』とともに、この
== 関連書 ==▼
*木村高尉 校訂『梵文二万五千頌般若経』山喜房佛書林
**4) ISBN 4-7963-1022-3、5) ISBN 4-7963-1023-1、6 - 8) ISBN 4-7963-1024-X
[[category:
[[category:般若経]]
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