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玄史生 (会話 | 投稿記録)
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{{Otheruses|鎌倉時代の九条兼実による日記|鎌倉時代の勅撰和歌集|玉葉和歌集}}
『'''玉葉'''』(ぎょくよう)は[[関白]][[太政大臣]][[九条兼実]](1149-1207)の[[日記]]。別名'''玉海'''、'''月輪兼実公記'''とも。[[平安時代]]末期から[[鎌倉時代]]初期の変動期についての基礎史料になっている。兼実の孫である[[九条道家]]没後、元本は[[一条家]]に、写本が[[九条家]]に伝来された。また、[[二条家]]では「玉葉」という名称を用いずに「玉海」と呼称を用いたとされている
 
== 概要 ==
記述は[[1164年]](長寛2年)から[[1200年]](正治2年)に及んでいる。公家の日記は、宮中行事の仕来りなどを後に伝える目的があり、儀式の次第が詳細に記されている。また、当時の[[治承・寿永の乱|源平の争乱]]についても多く記されている。公家から武家への激動期の関白の職にあった兼実の公私にわたる記録。
 
[[平安時代]]末期から[[鎌倉時代]]初期の変動期についての基礎史料になっている。兼実の孫である[[九条道家]]没後、元本は[[一条家]]に、写本が[[九条家]]に伝来された。また、[[二条家]]では『玉葉』という名称を用いずに『玉海』と呼称を用いたとされている。
 
同時代の史料としては『[[吾妻鏡]]』もあるが、これは[[鎌倉幕府]]の北条氏の立場で編纂された[[正史]]に近いものであるから、朝廷側の人間の日記として記述された『玉葉』と相補的に用いられることが多い。
 
== 参考文献 ==
* 国史大辞典編集委員会 編『国史大辞典』第4巻[[吉川弘文館]] 国史大辞典編集委員会(編)ISBN、1984年) 4642005048ISBN 4-642-00504-8
 
== 関連項目 ==
* [[九条兼実]]
 
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