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[[Image:Crank mechanism geometry sk.png|right|100px]]
==クランク (機械要素)==
'''クランク'''とは、[[機械]]の要素の一つで回転する[[軸 (機械要素)|軸]]とそれとは芯のずれた軸を結ぶ柄からなる機構である。[[クランクロッド]]と呼ばれる棒を介し、[[往復運動]]を[[回転運動]]に変換する動作や、あるいはその逆の変換動作をする。前者の例としては自動車などの[[レシプロエンジン]]があり、[[ピストン]]の往復運動を[[クランクシャフト]]で回転運動に変える。類似の機構で逆にクランクの方を先に回転させれば[[ポンプ]]になる。クランク単体の例では人力で何かを回すための[[ハンドル]]や、[[自転車]]の[[ペダル (自転車)|ペダル]]などがある。
 
== 例 ==
よく知られているクランクの利用例は以下のようなものがある。
 
=== 手を使用するもの ===
* [[鉛筆削り]](手回しハンドルの付いたもの)
* [[釣り]]の[[リール (釣具)|リール]]、あるいはその他の[[ケーブル]]、[[ロープ]]、[[テープ]]などの[[リール (機構)|リール]]
* 手動式の[[窓]]開閉ハンドル([[自動車]]の窓など)
 
=== 足を使用するもの ===
* 自転車のペダル
* 足踏み式の[[ミシン]]
 
=== 発動機 ===
ほとんど全てのレシプロエンジンでは、ピストンの往復運動を回転運動に変換するためにクランクを使用している。
 
== 歴史 ==
手回し式のクランクは、[[中国]]の[[漢]]王朝の時代に墓に埋める[[陶器]]の中にモデルとして登場する<ref name="needham volume 4 part 2 118">Needham, Volume 4, Part 2, 118.</ref>。しかしながら、クランクが広く使われるようになったのは[[アラビア]]の学者で発明家の[[アル=ジャザリ]]([[:en:Al-Jazari|Al-Jazari]])によるもので、彼は最初にクランクシャフトを組み合わせた人物である。[[コネクティングロッド]]もアル=ジャザリの発明であり、これらを組み合わせたシステムは[[1206年]]に彼が開発した2つの揚水機械に用いられている<ref name=Crank>[[Ahmad Y Hassan]]. [http://www.history-science-technology.com/Notes/Notes%203.htm The Crank-Connecting Rod System in a Continuously Rotating Machine].</ref>。[[1930年代]]以前に作られたほとんどの[[蓄音機]]においてクランク式の[[ゼンマイ]]によって駆動されていた。また自動車の[[内燃機関]]も[[セルモーター]]が一般的に用いられるようになるまでは、クランクを回して始動していた。
 
== 脚注 ==
{{reflist}}
 
== 関連項目 ==
* [[クランクシャフト]]
 
== 関連文献 ==
* Needham, Joseph (1986). ''Science and Civilization in China: Volume 4, Physics and Physical Technology, Part 2, Mechanical Engineering''. Taipei: Caves Books, Ltd.
 
{{DEFAULTSORT:くらんく}}
[[Category:機械要素]]
 
[[da:Krumtap]]
[[de:Kurbel]]
[[es:Manivela]]
[[en:Crank (mechanism)]]
[[eo:Kranko]]
[[fr:Manivelle]]
[[it:Manovella]]
[[mk:Курбла]]
[[pl:Korba]]
[[ru:Кривошипно-шатунный механизм]]
[[sk:Kľukový mechanizmus]]
[[sv:Vev]]