「アントニ・ファン・ノールト」の版間の差分

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== 作品 ==
ファン・ノールトは、[[1659年]]に『[[詩篇]]と[[ファンタジア]]の[[楽譜]]集』<ref>原題は「Tabulatuurboeck van psalmen en fantasyen」である。</ref>を出版した。出版譜は[[ベルリン]]国立[[図書館]]に伝わっていたが、[[第二次世界大戦]]に際して焼失してしまった<ref>マックス・ザイフェルトの校訂譜([[1896年]])に、「詩篇第15番」の第3変奏部分のファクシミリが掲載されている。原本の面影を伝える唯一のものである。ヤン・ファン・ビーゼンの校訂譜([[1976年]])にも転載されている。</ref>。しかし、アウグスト・リッターの手になる写本([[1882年]])が残っており、現行の楽譜はすべてこれに拠って行われている<ref>マックス・ザイフェルトの校訂譜はリッター写本を底本にし、ヤン・ファン・ビーゼンの校訂譜は、リッター写本とザイフェルト校訂譜を底本にしている。</ref>。これには、[[オルガン]]のための7曲の[[詩篇]]曲([[変奏]]付き)と6曲の[[ファンタジア]]が収められている。そして、これらは、ファン・ノールトの現存する作品の全てでもある。[[詩篇]]曲と[[ファンタジア]]は、[[ヤン・ピーテルスゾーン・スウェーリンク|スウェーリンク]]と北[[ドイツ]]・[[オルガン]]楽派の伝統に則ったものであり、ファン・ノールトの卓越した[[対位法]]の妙が見て取れる。
 
== 注 ==