「治療必要数」の版間の差分
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'''NNT'''
例えば、[[大腸癌]]のリスクを半分にする架空の薬剤があるとする。大腸癌の発症危険性を5年間で3000分の1とする。この場合、5年間治療を継続した場合のNNTは6000になる。すなわち、この薬で6000人を治療することで、大腸癌になる人の数は1人減る(2人から1人になるため)ことが想定される。
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一般に、NNTは2種の治療「A」と「B」に基づいて計算される。ここで「A」は薬剤治療(上記の例では架空の薬剤での5年間の治療)、「B」は[[偽薬|プラセボ(偽薬)]](上記の例では治療を行わなかったとする仮定)である。NNTを述べる際には、エンドポイントが定義され明示される必要がある(上記の例では、5年間の大腸癌の発症)。もし''p<sub>A</sub>''(Aの治療時のエンドポイント発生[[確率]])と''p<sub>B</sub>''(Bの治療時のエンドポイント発生確率)がわかっていれば、NNTは1/(''p<sub>B</sub>''-''p<sub>A</sub>'')で求めることができる。
NNTは[[薬剤経済学]]において重要な指標である。もし、臨床的エンドポイントが[[死亡]]や、[[心筋梗塞]]の様な重大疾患であれば、NNTが高い薬剤であっても状況によって使われることはありうる。それに対し、エンドポイントが重大なものでなければ、(特に[[アメリカ合衆国]]のように民間医療保険が発達している国では
==参考文献==
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