「ジャンニ・スキッキ」の版間の差分

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皆は恐る恐る遺言状を開封し読み始める。悲しいことに噂の通り、全遺産は修道院行き。「坊主が肥え太るなんて」と一同は落胆する。期待していた財産が無に帰したので、リヌッチョが(持参金の見込みのない)ラウレッタと結婚することも不可能になる。
 
そこへスキッキ登場。リヌッチョは「何か知恵を貸して欲しい」と頼む。他の親戚が貧しい田舎者のスキッキを馬鹿にするのでスキッキはへそを曲げて協力を断るが、娘のラウレッタが「お父さん、もしリヌッチョと結婚できないなら、私、[[ポンテ・ヴェッキオ]]から[[アルノ川]]に身投げしちゃうから」と脅すので、スキッキも仕方なく遺産を取り戻す算段を立てることにする。
 
まず、愛娘ラウレッタに悪事の加担はさせたくないので、彼女には「ベランダで小鳥に餌でもやっていなさい」と言いつけて部屋から立ち退かせる。いまこの部屋にいる面々以外にブォーソの死を知る者がいないことを確認してから、遺体はベッドからどかして別室へ運ばせる。そこへ間の悪いことに医者が往診に来、スキッキはブォーソの声色で「もうすっかり回復したから」と言って追い帰す。声色一つで医者をうまく騙せたことでスキッキは調子に乗り、「公証人を呼んできて、ブォーソに化けた自分が遺言を口述するんだ」とその計画を披露する。