「アレイアンテナ」の版間の差分

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小さな[[アンテナ]]を平面状に多数配列したもので、その数は、多いときには数千個にも上り、個々のアンテナの出力は微弱だが、実際には複数のアンテナからの出力が合成されるので、結果として大出力が得られる。
それぞれのアンテナから同時に[[電波]]を発射した場合は、[[合成波]]はアンテナ面と直角な方向に向かって進むが、アンテナ毎に電波の[[位相]]をずらすと、合成波はアンテナ面から斜め方向に発射される。逆に受信の場合は、アンテナ毎の位相の差を調べると、電波の入射方向を調べること出来できる。
アレイアンテナの一種である[[アダプティブ・アレイ・アンテナ]]が[[PHS]]用の無線基地局のうち、半径1km程度を確保する大出力のもので使われている。また、[[レーダー]]のアンテナにも利用例が多く、例えば[[アメリカ海軍]]が開発した[[イージスシステム]](AEGIS SYSTEM)用のAN/SPY-1レーダーでは、90度の範囲をカバーする一つのアンテナ毎に、4480個の[[アンテナ素子]]が取り付けられている。また、[[湾岸戦争]]で活躍した[[パトリオットミサイル|パトリオット]][[地対空ミサイル]]用のAN/MPQ-53レーダーや、[[アメリカ空軍]]の新型戦闘機F/A-22AラプターのAN/APG-77レーダーや、国産の支援戦闘機・三菱F-2でも使われている。この中でも特に、F-22AやF-2戦闘機のものは個々の素子毎に独立した送受信機を装備した「'''アクティブ・フェーズド・アレイ'''」と称する物で、実用例としてはF-2の物が世界初である。
 
== 関連項目 ==