「骨格筋」の版間の差分

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'''骨格筋'''(こっかくきん)(skeletal、英:skeletal muscle)は[[動物]]の[[筋肉]]の一分類であり、骨格を動かす筋肉を指す。ここでは[[ヒト]]の骨格筋について記す。
 
骨格筋は組織学的には[[横紋筋]]であり、[[内臓筋]]が[[平滑筋]]であるのと対照をなしている。ただし[[浅頭筋]]などにみられる[[皮筋]]や、[[舌]]や[[咽頭]]のような[[内臓筋]]の一部も骨格を支えているわけではないが、骨格筋組織である横紋筋である。
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==速筋繊維と遅筋繊維==
 
筋繊維には大きく2種類あり、[[ミトコンドリア]]に富んで[[酸素]]を利用した持続的な収縮の可能な'''遅筋繊維'''(Type 1、赤筋、色の原因は、酸素結合性[[蛋白質|タンパク質]]、[[ミオグロビン]]である)と、ミトコンドリアは比較的少なく[[ピルビン酸]]による瞬発的な収縮の可能な'''速筋繊維'''(Type 2、白筋)にわけられる。速筋繊維の中でもやや持続的収縮に向いたものはType 2a、そうでないものはType 2bとさらに細分される。
 
速筋繊維の中でもやや持続的収縮に向いたものはType 2a、そうでないものはType 2bとさらに細分される。</br>
なお、遅筋繊維、速筋繊維はそれぞれ'''遅筋'''、'''速筋'''と呼ばれることが多い。さらには、両者の性質を備えた'''中間筋'''の存在も認められている。
 
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1つの運動単位に含まれる骨格筋線維は生理学的に性質の同じものであり、1本の[[運動神経]]の支配を受けている。
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骨格筋は[[運動神経]]に支配されており、運動神経から信号を受けると収縮して力を発揮する。1本の運動神経とそれに支配される筋繊維をあわせて'''運動単位'''あるいは'''神経筋単位'''と呼ぶ。運動神経1本あたりの筋繊維の数は、指などの精密な動きをする筋肉では少なく、大腿など大きな動きをする筋肉では多い。骨格筋繊維を直接支配している神経繊維は、α線維と呼ばれる径の太い(神経伝達速度の速い)ものである。
1本の運動神経とそれに支配される筋繊維をあわせて'''運動単位'''あるいは'''神経筋単位'''と呼ぶ。運動神経1本あたりの筋繊維の数は、指などの精密な動きをする筋肉では少なく、大腿など大きな動きをする筋肉では多い。
骨格筋繊維を直接支配している神経繊維は、α線維と呼ばれる径の太い(神経伝達速度の速い)ものである。
 
また、骨格筋には筋紡錘、[[ゴルジ腱器官]]と呼ばれる[[感覚器]]が存在する。
 
;筋紡錘
:骨格筋の長さの変化に反応する。筋紡錘もまた骨格筋繊維からなる。これをIa群線維と呼ばれる[[感覚]]神経のほか、γ運動神経と呼ばれる神経繊維も支配している。γ線維は、筋紡錘を収縮させたり弛緩させたりすることで筋紡錘の感度を調節し、結果的に筋の緊張状態を調節している([[γループ]])
 
;[[ゴルジ腱器官]]