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シグモイド(Sigmoid)とは、ギリシア文字シグマの語末形(ς)に似た形のこと。S字形ともいう。

特に各種グラフに現れるシグモイド曲線を指す。これは単調増加関数で、中央部に変曲点(ここで増加率最大)があり、それより右では上に凸となって無限大ではある有限数に収束し、左では下に凸となる。このようなグラフは個体群増加や、ある閾値以上で起きる反応(例えば急性毒性試験での死亡率)などに見られる。これらの統計モデルとして用いられる具体的な関数形には、シグモイド関数のほか、ロジスティック関数(シグモイド関数はその特別の場合)、ゴンペルツ関数正規分布の累積分布関数(プロビットの逆関数)などがある。

生化学ではアロステリックタンパク質(または酵素)の飽和(反応)曲線にシグモイド曲線がよく見られるが、これは正の協同性があることを示す。一般にヒルの式という経験式で表されるが、これもロジスティック関数の変数を対数に変換した形に当たる。