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'''ヴァン神族'''(ヴァンしんぞく、[[古ノルド語]]:Vanr {{small|'''ヴァンル'''}}、複数形:Vanir {{small|'''ヴァニル'''}}、'''ヴァナ神族'''とも)とは、[[北欧神話]]に登場する一群の神々である。豊穣と平和をつかさどる。[[ニ]]、[[フレイ]]、[[フレイヤ]]が所属していた神族である。<!--旧説で、今は支持されていないはずなのでコメントアウト 本来は北欧世界で支配的な神々であったが、古代末期の部族間の武力衝突が頻発する戦乱の中で、戦争と混沌をつかさどる[[アース神族]](エシル神族)への信仰に取って代わられたと考えられている。-->
 
== 概要 ==
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== 所属する主な神 ==
所属する神々としては、ヴァン神族とアース神族の抗争終了後に人質として[[アースガルズ]]に送り出されたニ、フレイ、フレイヤ父子がまず挙げられる。
 
『古エッダ』の『[[巫女の予言]]』においてこの抗争の原因を作ったとされる女性[[グルヴェイグ]]も、おそらくヴァン神族である。ただし彼女はフレイヤと同一人物とも考えられている。
ただし彼女はフレイヤと同一人物とも考えられている。
 
アース神族側から人質として送られた[[ヘーニル]]と[[ミーミル]]のうち、ヘーニルについてはそのままヴァナヘイムに留まっているとも思われるが、はっきりしていない。
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『[[スノッリのエッダ]]』第二部『[[詩語法]]』では、アース神族との抗争が終わり和解するときに、その記念として、両神族全員が一つの器に唾液を吐き入れた。その和平の証を消滅させないために、唾液に人間の形を与え、クヴァシルという非常に賢い人物を作り出した。クヴァシルが答えられない質問は皆無であったと語られている。
 
また『ユングリング家のサガ』によると、前述のニらを人質に出すが、交換でアース神族が送ってきた人質のヘーニルが期待したような人物でなかったため不満を感じ、人質のもう一人、ミーミルの頭を切り落としてアース神族の国へ送り返した。オーディンは、首が腐らないように薬草をつけて保存し、ミーミルが話せるようになるまで呪を唱えて、「ミーミルの首」を生成した。
 
アース神族についてはラグナロクでの運命が語られるが、ヴァン神族については、ニが彼らの元へ帰るという記述が『古エッダ』の『[[ヴァフスルーズニルの言葉|ヴァフスルードニルの歌]]』にみられるものの、他の神々がどのような運命をたどったかは不明である。
 
同じ神でありながらアース神族とは名詞の言い方も異なる。『古エッダ』の『[[アルヴィースの歌]]』で、次のような名詞の差異が紹介されている(『エッダ 古代北欧歌謡集』98-102頁 による)
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*[[アース神族]]
 
{{DEFAULTSORT:うあんしんそく}}
[[Category:北欧神話の神|*]]
[[Category:豊穣神|うあんしんそく]]
 
[[als:Wanen]]