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'''形容語句'''(けいようごく、[[ギリシャ語]]:
'''{{lang|el|ἐπίθετον}}''', [[ラテン語]]:'''epitheton''', '''エピテトン'''、「課された」の意。[[英語]]:'''epithet''', '''添え名'''、'''あだ名''')とは、実在の人物、架空の人物、神々、物<!--[[学名]]については「小名」と訳されますので省略します-->などにつけられた決まり文句([[語]]・[[句]])を指す。対象によってニュアンスは異なる。
 
*'''足の速い'''アキレウス('''podas ôkus''' Achilleus) - ホメロス『[[イーリアス]]』第18歌.97
*'''獅子心王'''[[リチャード1世 (イングランド王)|リチャード]](Richard '''the Lionheart''')
 
==言語学==
[[言語学]]における形容語句は[[メタファー|隠喩的]]で、基本的に[[同格]]の縮小または圧縮であることが多い。名誉のあだ名として人名に添えられたり、人名の代わりに用いられることもある。形容語句は長く使われることによってその名詞と結びつき、他では使われなくなることもある。あらゆる形容詞が形容語句に、ましてや[[クリシェ]](常套句)になるわけではない。たとえば「'''雲を集める'''[[ゼウス]]('''cloud-gathering''' Zeus)」という形容語句を嵐を喚起させること以外で用いた場合、その機能は装飾的である。ウォルター・バーカート([[:en:Walter Burkert|Walter Burkert]])はこう述べている。「形容語句は、直接の文脈にとって必要でも、その雛形になるのでもない限り、装飾的なものである。とりわけ、半分しかない韻文を引き延ばす時には強い味方となる」<ref>W. Burkert, ''The Orientalizing Revolution: Near Eastern Influence on Greek Culture of the Early Archaic Age'' 1992, p 116.</ref>。
 
'''epitheton necessarium'''と呼ばれる形容語句は、在任中の君主を区別する必要から、名前の後につけられる[[序数詞]](1世、2世)の代用('''添え名''')として使われた。
 
*'''獅子心王'''[[リチャード1世 (イングランド王)|リチャード1世]](Richard I) → '''獅子心王'''リチャード(Richard '''the Lionheart''')
*[[カール3世 (フランク王)|カール3世]](Karl III) → '''肥満王'''カール(Karl '''der Dicke''')
*[[シャルル2世 (西フランク王)|シャルル2世]](Charles II) → '''禿頭王'''シャルル(Charles '''le Chauve''')
 
==宗教==
古代ギリシア・ローマのような[[多神教]]の[[宗教]]では、神の特性・役割を反映させた形容語句が作られた。もし特性・役割がひとつでなければ、形容語句も複数作られた。「[[アテーナー]]はポリアス(polias)(Athena polias)として都市を保護し、エルガネ(ergane)(Athena ergane)として手仕事を監督し、プロマコス([[:en:Athena Promachos|Athena promachos]])として戦いに加わり、ニケ(nike)(Athena nike)として勝利をもたらした」<ref>Walter Burkert, ''Greek Religion '' (Harvard University Press, 1985) III.4.4. "The special character of Greek anthropomorphism", especially p. 184.</ref>。
 
他にも、地方に限定された、神話的な生誕地、特定の祭、特定の聖域の[[:en:Numen|Numen]](神、精霊)に言及した形容語句がある。
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