「グレトナ・グリーン」の版間の差分
削除された内容 追加された内容
cat+ |
整形・表現を一部修正 |
||
1行目:
'''グレトナ・グリーン'''は、[[スコットランド]]南部西海岸の小さい町である。[[駆け落ち]]結婚(runaway wedding)で有名。<ref name=1:50,000>1:50,000 OS map 85</ref> ダンフリーズ・アンド・ガロウェイにあり、[[エスク川]]の河口近くに位置する。[[ロンドン]]-[[エジンバラ]]間の街道上にある、スコットランドの最初の町であった。グレトナ・グリーンにある駅はグレトナ・グリーンとグレトナ両方を管轄する。227人の死者を出したイギリス史上最大の列車事故であるクインティンシャル鉄道事故は、[[1915年]]グレトナ・グリーンの近辺で起こった。
近くにある大きな町であるグレトナとは別の町。どちらもイギリス国道A74(M)の側にあり、かつイングランドとスコットランドの境に位置する。<ref name=1:50,000/>
6行目:
==結婚==
[[Image:Grenta Green.jpg|thumb|left|グレトナ・グリーンのOld blacksmiths shop]]
グレトナ・グリーンで最も有名なのは、駆け落ち結婚がされた[[鍛冶屋]]である。[[1753年]]、ハートヴィク卿の婚姻法がイングランドで可決して以来、イングランドでは両親の承諾を得た21才以上の男女のみに結婚が制限されるようになった。この法律はスコットランドには適用されず、男性は14才、女性は12才以上ならば親の承諾なしに結婚できることになっていた。(1929年より、16才以上ならば両親の承諾は必要なくなった。イングランドとウェールズでは、現在18才以上なら同意は不要、16才
よって、
鍛冶屋と金床は、現在に至るまでグレトナ・グリーン婚のシンボルとなっている。スコットランドの法律は「非正規結婚(irregular marriage)」を認めていた。すなわち、二人の証人の元で誓いが立てられたなら、ほとんど誰であろうが結婚式を主催することができたのである。グレトナの鍛冶屋は「金床の司祭(anvil priest)」と呼ばれ、有名になった。「鍛冶屋<ref>forger:forge(金属を加工する)という言葉には「偽造する、でっちあげる」という意味もある</ref>」たちは、金床の上で金属を溶接するように、駆け落ちしたカップルを「溶接
グレトナ・グリーンの2つの鍛冶屋と無数の宿屋や農家を背景にして、何千件もの結婚式が執り行われた。今日においても、グレトナ・グリーンは結婚式の開催地として世界中で有名であり、世界中から何千ものカップルが、グレトナ・グリーンで「金床を前に」結婚するために殺到している。
16行目:
慣例上、「グレトナ・グリーン婚(''Gretna Green marriage'')」という表現は、カップルが済んでいる土地の法律で結婚しようとする際の制限や手続きを避けて他の土地で結婚することを指すようになった。有名なグレトナ・グリーン婚には、[[1826年]]、エドワード・ギボン・ウェイクフィールドが若い令嬢エレン・ターナーと二度目の結婚をしたシュリグリー誘拐事件などがある。
[[1856年]]、スコットランドの婚姻法が21日以上の定住者に限られるように改正され、さらに[[1940年]]にも同様の法改正があった。コールドストリーム・ブリッジや、ランバートン、モーディングトンやパキストン・トールといった他のスコットランド境界上の町でも以前はグレトナ・グリーン婚の舞台となっていたが、現在スコットランドでの結婚はおよそ六分の一がグレトナ・グリーンかグレトナで行われている。{{fact}}
==出典・脚注==
* Ordnance Survey Landranger Map (number 85) - 1:50,000 scale (1.25 inches to 1 mile). ISBN 0-319-22685-9.
{{reflist}}
[[Category:スコットランドの都市|くれとな くりん]]
==参考文献==
[[en:Gretna Green]]
|