「前奏曲」の版間の差分

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{{クラシック音楽}}
'''前奏曲'''(ぜんそうきょく)は、'''プレリュード'''(英語:prelude、フランス語:prélude)、'''フォアシュピール'''(ドイツ語:Vorspiel):Vorspiel、ただし[[古典派音楽]]以前に関しては通常Präludium[プレルーディウム]と言う)ともいい、(他の楽曲の・大規模な楽曲の)前に演奏する[[楽曲]]の意味である。普通、[[声楽]]を伴わない[[器楽]]曲である。類似する楽曲に形態として[[序曲]](オーヴァーチュア)や[[シンフォニア]]がある。
 
なお、前奏とは、1つの楽曲の中で、声楽曲ならば声楽が始まるまでの器楽部分、器楽曲ならば主奏者(独奏者)が演奏を開始するまでの部分のことである。
 
== 種類 ==
*古典[[組曲]]の最初に演奏される曲。古典組曲では基本の組み合わせが決まっており、その組み合わせの前に付け加えられた。[[舞曲]]を中心とする古典組曲にあっては自由な形式を取り、[[パルティータ]]のような[[変奏曲]]的な組曲では標題の提示が行われる
*重厚な作品の前に演奏される、比較的気楽な楽曲。しばしば演奏技巧を発揮するような曲として、また、[[即興]]的な自由な作風の作品として、作曲された。
*特に、[[フーガ]]などの[[対位法]]的作品との組み合わせは多く作られた。「前奏曲とフーガ」という曲名の楽曲が多いのはこのためである。[[ヨハン・ゼバスティアン・バッハ|J.S.バッハ]]の「[[平均律クラヴィーア曲集]]」は、それぞれ24組の前奏曲とフーガの組み合わせである。
*転じて、独立した楽曲として、演奏技巧を発揮するような、また、即興的な自由な作風の作品、特に[[ピアノ]]曲に、この名が付けられるようになった。[[性格的小品]]の一種である。[[フレデリック・ショパン|ショパン]]の24曲から成る前奏曲集、[[クロード・ドビュッシー|ドビュッシー]]の前奏曲集全2集、[[アレクサンドル・スクリャービン|スクリャービン]]の85曲から成る前奏曲集が有名である。
*[[リヒャルト・ワーグナー|ワーグナー]]は、自身の[[オペラ]](多くは[[楽劇]]と呼ばれる)から、序曲を廃して前奏曲(フォアシュピール)を置くことをした。劇が始まる前に冗長で、劇の開始自体とは関係のない種明かし的な序曲が演奏される事をさけ、劇の開始とより一体化した曲を求めたためである。これはより後の時代に受け継がれる。
 
上に述べた意味の前奏曲ではないが、[[標題音楽]]の主題として「前奏曲」を採用した[[フランツ・リスト|リスト]]の交響詩「[[前奏曲 (リスト)|前奏曲]]」もある。
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*[[序曲]]
*[[コラール前奏曲]]
*[[シンフォニア]]
 
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