「ポリティカル・コレクトネス」の版間の差分

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また特定の用語の使用だけでなく言葉の表現の仕方だけで問題になる場合もある。例えば、アメリカの大統領候補であった[[ロス・ペロー]]はある公開質問の場において黒人の観衆からの質問に対して「あんたたち」(You People)という表現を多用した。これが黒人をよそ者扱いしているとして批判された。
 
最近では多様な宗教に配慮をしようという動きもある。[[クリスマス]]は[[キリスト教]]の行事であるため、公的な場所ではほかの宗教のことも考慮して「メリー・クリスマス」と言わずに「ハッピー・ホリデーズ」(他の宗教の人たちも年末年始は休日になるので)と言い換えたほうがよいとされる。クリスマスカードも「Season's Greeting」に書き換えられているものが多い。[[2004年]]の年末の記者会見では[[ジョージ・ウォーカー・ブッシュ|ブッシュ]]合衆国大統領も「メリー・クリスマス」ではなく「ハッピー・ホリデーズ」と述べた。また、[[イタリア]]では[[小学校]]の年末の演劇会において例年恒例であった[[キリスト]]生誕劇をやめて[[赤ずきん]]に変えるというところも現れた。しかし、これらに対しては伝統や文化の否定であるという意見もあり論争となっている。
 
「[[マンホール]](manhole)」を「パーソンホール(personhole)」と言い換えるのはさすがに行き過ぎであるとの批判も存在する。また[[日本]]における[[言葉狩り]]の批判と同じように表層を変えるだけで何の本質的な意義がないとの批判も存在する。Short(身長が低い)→“vertically challenged”(垂直方向に(神から)試練を受けた)、blind(盲目の)→"optically challenged"(光学的に試練を受けた)など、極端かつ不自然な言い換え例を挙げた言い換え辞典も過剰な言い換えに対する批判として出版された。また一部の言語では、そもそも女性がその職務につくことを想定していないため、女性がその地位にあるときの言い方がない場合もある。無理に女性形にすると、「(職業名)の妻」などの意味になってしまう(ドイツ語Zimmermann(大工)・Fachmann(専門家)・Kaufmann(商人)など。不定代名詞manもMann(男)・英manと同語源)。