「ジプシー男爵」の版間の差分

'''ジプシー男爵'''（Der Zigeunerbaron）は、「[[こうもり (オペレッタ)|こうもり]]」に次いで有名な[[ヨハン・シュトラウス2世]]の[[オペレッタ]]、喜歌劇。1885年10月24日、彼の60歳の誕生日の前日に「こうもり」と同じく、[[ウィーン]]の[[アン・デア・ウィーン劇場]]で初演された。

ハンガリー人作家ヨーカイの小説「ザッフィ」を基に、ハンガリー人ジャーナリストの[[シュニッツァー]]が書き上げた台本には、ハンガリー情緒がふんだんに盛り込まれている。わずか６6週間で書き上げたといわれる「こうもり」とは異なり、シュトラウスはこの作品を２2年の歳月をかけ作曲した。初演は大成功を収め、以後ハンガリーを題材にしたオペレッタが数多く作曲され、人気を博していくことになる。序曲や第３3幕で演奏される凱旋の入場行進曲、そして劇中で使われる[[ワルツ]]を用いて作曲された宝のワルツなどは、演奏会で単独でも演奏される。