「ヴァイオリン協奏曲 (エルガー)」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
9行目:
#アレグロ・モルト
 
非常に厳粛でロマンティックな作品であり、とりわけ第2楽章がそのような性質を持つ。第1楽章は古典的な協奏的[[ソナタ形式]]を踏まえて、[[オーケストラ]]のみによる主題呈示部がもうけられ、ヴァイオリン独奏による主題の確保が後に続く。第3楽章はとりわけ[[ヴァイオリン]]の超絶技巧が要求され、[[ダブル・ストップ]]や急速な[[アルペッジョ]]、さらに作曲者が考案した"[[ピツィカート]]・[[トレモロ]]"が目立っている。所要時間は最低45分を要しており、おそらく[[ヴァイオリン協奏曲]]の歴史の中で最長の作品かもしれないの一つである(最長は50分に及ぶ[[アラン・ペッタション]]の「ヴァイオリン協奏曲2番」)
 
[[フリッツ・クライスラー]]に献呈されたが、クライスラーはあまりこの作品を好まなかったのか、録音を残していない。歴史的名[[ヴァイオリニスト]]のうちこの作品を好んだのは、[[ヤッシャ・ハイフェッツ]]であろう。[[ユーディ・メニューイン]]は、作曲者自身の指揮によって録音を残した。その後もなかなか上演や録音の機会に恵まれなかったが、近年になって[[イダ・ヘンデル]]のほか、[[イツァーク・パールマン]]や[[ナイジェル・ケネディ]]らによって、ようやく積極的に録音されるようになった。
 
[[Category:ヴァイオリン協奏曲|えるか]]
[[Category:エルガーの楽曲|うあいおりんきようそうきよく]]