「省スペースパソコン」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
75行目:
CRTディスプレイ一体型のばあい、CRTディスプレイとパソコン本体部分の配置のパターンとしては、ほぼCRTディスプレイの下にメイン基板やドライブ類を配置する形態のほぼ一択であり、他には、CRTの横にそれらを配置する例がわずかにあったに過ぎない。かつて日本で一斉を風靡した[[ワードプロセッサ|ワープロ専用機]]では、CRTディスプレイの横にドライブ装置などを配したものも多かったから、対照的である。
 
このような形式はアップルの初代Macintoshなどで確立したものであると考えられる。コンパクトで拡張性はなく、必要な機能を最小限度の大きさで実現したものであったが、[[GUI]]の普及発展と[[マルチメディアコンテンツ]]の利用の拡大に伴って、より大型のCRT装置を必要とするようになる。このような形態の機種は、その導入の容易さなどの観点から、主に家庭用のマルチメディア再生機として受け入れられたが、意図的に性能を制限していたような機種も多かった。また、CRT一体型には、デザイン上の制限が大きく、CRTの大型化に伴って、アップルのLC500シリーズのような頭でっかちなものも増えてきていた。また、CRTの下に各種ドライブを収めるようになっているので、初期のFDDのみのものはともかく、CD-ROMドライブなどを内蔵するようになると、どうしても腰高の印象を与えるものになってきてしまっていた。
 
こうした流れの中で、アップルのiMacはCRT一体型パソコンのデザインを再定義するものとなり、性能的にも当時十分なものを持っていたことから、マルチメディア端末、インターネット端末としてヒット商品となった。しかしながら、すでに液晶パネルの低価格化はかなり進んでおり、CRT一体型というジャンル自体が衰退する時期に差し掛かっていたため、アップル自身も、次の世代にあたるiMac G4以降は液晶ディスプレイ一体型の形態をとることとなった。