「無菌播種」の版間の差分

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・'''植物生長ホルモンの使用''':
 
 植物の[[組織培養]]では生長[[植物ホルモン]]の添加が必須であるが、種子培養の場合は培地中にホルモンを添加すると種子に内在するホルモンのバランスをくずし、著しい生育障害をひきおこす場合がある。そのため、無菌播種において原則的には植物生長ホルモンの培地添加は禁忌である。
 しかし例外的に、ごく微量の生長ホルモンを添加することで生育が促進される種類もある。また、前述の未熟種子の培養では培地に生長ホルモンが添加されていたほうが発芽率が向上する場合がある。そのほかシュンランなどの東洋蘭グループは発芽にはホルモンは不要だが、生長ホルモンで刺激しないと長期間(数年、あるいはそれ以上も)発葉しない。
 
 一般的には[[オーキシン]]類と[[サイトカイニン]]類を併用すると単独の場合より発芽・生育促進効果が高まるが、植物組織培養の場合と同様、両者の濃度比が適切でないと発芽した苗が多芽体を形成し発根しなかったり、[[プロトコーム]]が[[カルス]]化して再分化が困難になる場合がある。培養時に適切なホルモンの種類および濃度はランの種類はもちろん、個体(系統)によっても反応の違いがあるためマニュアル化が困難である。
 
・'''その他''':