「仮想水」の版間の差分

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日本は豊かな水資源を誇りながらも、[[食料自給率]]が低く世界最大の農産物輸入国である。このため、食料輸入という形で大量の仮想水を輸入している。
 
食料輸出の形で仮想水を輸出するの国は必ずしも水資源に余裕があるとは限らない。工業化の遅れた国では主要な[[産業]]は[[第一次産業]]となり、必ずしも豊富とは言えない水資源の元で生産された農産物を外貨獲得のため輸出せざるを得ない状況となっているケースが見られる。これは、人口増加とともに深刻化する水問題のなかで、豊かな国へ仮想水が集中する方向に作用する。そして、[[日本]]は大量の仮想水を輸入しており、その量は年間で数百億から千数百億トンと見積もられている。日本で使用される工業用水は年間130億トン程度であり、工業品輸出はこれを相殺するに至っていない。
 
日本が輸入する仮想水のうち6.8%は、枯渇が懸念される地下水であり、仮想水の最大輸入国のアメリカの地下水が多い<ref>「[http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080301-OYT1T00216.htm 日本の輸入食料、海外産地は水427億トンで生産]」(読売新聞、2008年3月1日)</ref>。