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== 概要 ==
「基本機能モジュール(Functional Cargo Block; FGB; ロシア語の "{{lang|ru|функционально-грузовой блок}}" の[[アクロニム]])」とも呼ばれ、機能的にはロシアの[[サリュート]]計画のために設計された[[TKS宇宙船]]の子孫にあたる。ISS の組み立て初期における、電力供給、貯蔵庫、推進力、誘導の各機能を提供した。より専門的な機能を備えた他のモジュールが構築されるに従って、内部の与圧区画と外部の燃料タンクの双方で、ザーリャは主に貯蔵庫として機能することとなる。
 
公式には米国が資金提供し所有しているのだが、モスクワにある[[ロシア]]の[[フルニチェフ国立研究生産宇宙センター]] (KhSC) で1994年12月から1998年1月にかけて製造されたものである。計画の一部に組み込まれることとなったのは、[[ロッキード]]の "Bus-1" オプションよりも大幅に低価格(4億5000万ドルに対し2億2000万ドル)だったためである。契約の一部として、ほとんどの同一モジュール("FGB-2" と呼ばれている)が予備として KhSC で製造された。これは、さまざまなプロジェクトのために提案された。例えば、[[プログレス補給船]]の潜在的な代替機、ドッキングと貯蔵庫のモジュール、汎用のドッキングモジュール、商用モジュール、独立した宇宙ステーション、などである。
 
ザーリャにはドッキング・ポートが3つあり、両端に1つずつと、もう1つは側面にある。一端には[[ズヴェズダ]]が、もう一端には[[ユニティ (ISS)|ユニティ]]が取り付けられ、側面(軸方向または天底)のポートはロシアの[[ソユーズ]]や[[プログレス補給船]]のドッキングに使われる。10.67m x 3.35m の[[ソーラーパネル]]が2枚<ref>なお、このソーラーパネルは、後から設置・展開する[[トラス (ISS)#P1,S1トラス|P1トラスおよびS1トラス]]の[[ラジエータ]]と干渉してしまうため、2007年9月に折り畳まれた。</ref>と[[ニッケル・カドミウム蓄電池|ニッケル・カドミウム電池]]が6つあり、平均3kwの電力を供給できる。16個の外部燃料タンクには6トンの推進剤を保持し、24基の大型スラスターと12基の小型スラスターを持ち、2基の大型エンジンで軌道の引き上げや軌道変更を行なう。
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設計寿命は15年以上である。
 
== 仕様製造 ==
公式には米国が資金提供し所有しているのだが、モスクワにある[[ロシア]]の[[フルニチェフ国立研究生産宇宙センター]] (KhSC) で1994年12月から1998年1月にかけて製造されたものである。計画の一部に組み込まれることとなったのは、[[ロッキード]]の "Bus-1" オプションよりも大幅に低価格(4億5000万ドルに対し2億2000万ドル)だったためである。契約の一部として、ほとんどの同一モジュール("FGB-2" と呼ばれている)が予備として KhSC で製造された。これは、さまざまなプロジェクトのために提案された。例えば、[[プログレス補給船]]の潜在的な代替機、ドッキングと貯蔵庫のモジュール、汎用のドッキングモジュール、商用モジュール、独立した宇宙ステーション、などである。
 
== 打ち上げ ==
[[Image:Proton-K-Zarya.jpg|thumb|right|ザーリャモジュールの打ち上げ]]
[[1998年]][[11月20日]]にカザフスタンの[[バイコヌール宇宙基地]]からロシアの[[プロトン (ロケット)|プロトンロケット]]で打ち上げられ、400km(250マイル)の軌道に無人の状態で投入された。ザーリャが軌道投入された後の[[1998年]][[12月4日]]に[[スペースシャトル]][[エンデバー (オービタ)|スペースシャトル・エンデバー]]が打ち上げられ、ユニティモジュール接続された。この時軌道上で初めて宇宙飛行士が入室し、備品の搬入や内部機器の整備をおこなった。
 
6ヶ月から8ヶ月の間だけ自立的に飛行できるように設計されていたが、ロシアのサービスモジュール「ズヴェズダ」の遅れにより、ザーリャはほとんど2年間自立飛行しなければならなかった。最終的に[[2000年]][[7月12日]]にズヴェズダが打ち上げられ、[[7月26日]]にロシアのクルスシステムでドッキングした。
== 仕様 ==
 
== 諸元 ==
* 全長:12.56m(41.2フィート)
* 直径:4.11m(13.5フィート)
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* ソーラーパネルの全幅:3.35m
* 質量:42,600lb (19,300kg)
 
== 打ち上げ ==
[[1998年]][[11月20日]]にカザフスタンの[[バイコヌール宇宙基地]]からロシアの[[プロトン (ロケット)|プロトンロケット]]で打ち上げられ、400km(250マイル)の軌道に無人の状態で投入された。ザーリャが軌道投入された後の[[1998年]][[12月4日]]に[[エンデバー (オービタ)|スペースシャトル・エンデバー]]が打ち上げられ、ユニティモジュールと接続した。この時軌道上で初めて宇宙飛行士が入室し、備品の搬入や内部機器の整備をおこなった。
 
6ヶ月から8ヶ月の間だけ自立的に飛行できるように設計されていたが、ロシアのサービスモジュール「ズヴェズダ」の遅れにより、ザーリャはほとんど2年間自立飛行しなければならなかった。最終的に[[2000年]][[7月12日]]にズヴェズダが打ち上げられ、[[7月26日]]にロシアのクルスシステムでドッキングした。
 
== その他 ==