「米軍燃料輸送列車事故」の版間の差分

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しかし、タンク車から漏れた72トンもの航空燃料が燃えたため、新宿の夜空を明るく照らし出すほど燃え盛った炎が30m程の高さまで立ち昇るくらい非常に火勢が激しく、消火に手間取った(鎮火は午前3時20分頃)。加えて、大量に漏れた揮発性と引火性の高い航空燃料([[灯油]]・[[ガソリン]]比1:1)から発生したガスが鎮火後も現場周辺に充満したため酸素バーナーが使用できなかったこと、燃え残ったタンク車からの燃料抜き取り・タンクローリーへの移し変え作業が日本側では出来ず、在日米軍の手を借りなければならなかったことなどから復旧作業は大幅に遅れ、翌9日午前4時4分の復旧完了までの丸一日以上の間中央線は停止し、[[国電]]1,100本が運休し200万人に影響が出た。
 
事故の原因は第2470貨物列車運転士の信号[[冒進]]で、停止を現示していた場内信号機による[[自動列車停止装置|ATS]]警報の確認扱い後、ぼんやりしていて制動操作が遅れ、非常制動をかけたものの間に合わず、時速10km/h前後の速度で第2471貨物列車3両目付近に衝突した。また、牽引していたホッパ車が満載状態で重く、非常制動のかかりが悪かったのも事故発生の遠因とされている。
 
この事故により軍需輸送反対の動きが高まり、[[国鉄労働組合|国労]]は10月19日、[[労働闘争#順法闘争(遵法闘争)|遵法闘争]]を展開した。