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アエネイスの記述について
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ところで、[[古代ローマ]]の詩人[[ウェルギリウス]]作の[[叙事詩]]である『[[アエネイス]]』にはこれとは違う物語が書かれている。
 
英雄[[アエネアス]]は祖国[[イリオス|トロイア]]滅亡後に仲間とともに流浪の末にカルタゴに漂着する。そこで彼は女王として国を治めているディドに歓待を受ける。アエネアスの母[[ウェヌス]]([[アプロディテ]])は彼の身に危険が及ぶことを恐れ、[[クピド]]([[エロス]])に命じてディドに彼に対する愛を吹き込まさせる。そして、2人は愛し合うようになり契りを結ぶ。ところが、アエネアスに[[イタリア半島]]に向かうように[[神託]]を下していた[[ユピテル]](大神[[ゼウス]])は、改めて[[メルクリウス]]([[ヘルメス]])に命じて神託の実行を促した。そこで彼はイタリア行きを決意して出発してしまう。アエネアスに裏切られたディドは悲嘆の余り、火葬の炎に身を焼かれて命を絶ったという(アエネイス第4巻)。
 
== 関連項目 ==