「淀川大堰」の版間の差分

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こうした操作を行うため従来旧淀川に建設されていた毛馬洗堰は改築され、毛馬[[閘門]]と毛馬[[水門]]、一津屋樋門など関連施設を一括して連携操作を実施する。こうした連携操作を行うために国土交通省近畿地方整備局淀川河川事務所が操作管理を実施することになった。しかし利水事業は当初から水資源機構が行っていることから、淀川大堰は'''国土交通省と水資源機構の共同管理施設'''となった。ただしフラッシュ放流による旧淀川筋の水質管理と監視は、水資源機構が国土交通省の委託を受けて実施している。また、上水道や工業用水道を目的にしているため、主務大臣は[[国土交通大臣]]と上水道事業を管轄する[[厚生労働大臣]]、工業用水道事業を管轄する[[経済産業大臣]]の三大臣による事業となっている。
 
こうして旧淀川の河川環境改善に淀川大堰は効果を発揮しているが、反面淀川本流の[[生態系]]に影響を及ぼしているという指摘がある。淀川下流は[[ヨシ]]などが生い茂る中州が多く、こうした環境に好んで棲息する[[絶滅危惧種]]の[[タナゴ亜科|イタセンパラ]]が多く棲息している。ところが淀川大堰の完成によって水がたまる湛水(たんすい)域が拡大し、こうした中州が水没したことからイタセンパラの棲息数が減少している。これに対処するため国土交通省は淀川下流部に人工的な[[ワンド (地形)|ワンド]]を設け、棲息数維持を図ろうとしているが、現状としては減少傾向が続いている。
 
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