「孤立電子対」の版間の差分

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'''孤立電子対'''('''こりつでんしつい''')とは、[[原子]]の[[最外殻]]の[[電子対]]の内、[[結合]]に関与していない電子対のこと。
 
[[量子力学]]的には、電子起動は[[エネルギー準位]]の低いものから占有され、且つ一つの軌道には[[スピン]]の異なる電子しか入ることができない。電子のスピンは+1/2と-1/2なので対を成して軌道を占有することになる。分子軌道上にない電子はその原子のみに属するので、これを孤立電子対と呼ぶ。<br/>
有機電子論では反応機構の要素として孤立電子対に独特の役割を想定していたが、量子論を中心とした現代の反応論では「結合に関与していない電子対」以上の意味はない。<br/>
孤立電子対は金属に[[配位]]することが可能であり、孤立電子対を持つ化合物は[[配位子]]として働くことができる。