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{{WikipediaPage|ウィキペディアに於ける諸々の合意形成の方法のガイドラインについては[[Wikipedia:合意形成]]('''草案''')をご覧ください。}}
 
 
'''合意形成'''(ごういけいせい、Consensus building)とは、[[ステークホルダー]](関係者)の意見の一致を図ること。特に議論などを通じて関係者の根底にある多様な価値を顕在化させ、相互の意見の一致を図る過程のことをいう。'''コンセンサス'''ともいう。特に国民全体の合意形成をはかることをナショナルコンセンサスと、合意形成を図る過程のことを合意形成過程とも言う。
 
== 概要 ==
早い事例としては、1980年代に[[デンマーク]]で発達したコンセンサス会議が挙げられる。
 
近年の日本では、組織内はもちろん、[[地方自治]]の分野では地域の[[まちづくり]]について、市民の意見を市政やまちづくりに反映させる行政参加(市民参加)の取り組みとして行われることが多い。こうしたまちづくりにおける合意形成の事例が散見されるようになってきた中で、多くの市町村において地区別に行政や市民が議論する[[ワークショップ]]や市町村の公共政策の意思決定課程に市民を参加させる[[パブリックインボルブメント]]、インターネットなど情報通信技術を用いた合意形成手法の[[オルタナティブ]]、或いは市町村が市政運営におい一定のテーマにつき市民の意見を募集する[[パブリックコメント]]など様々な合意形成手法が用いられるようになってきた。さらにはワークショップを活用した合意形成手法において様々な科学技術を活用したプログラムを用いる合意形成支援システムなども開発されつつある。今後、こうした事例を踏まえながら行政と市民のパートナーシップをより前進させる合意形成システムの確立が望まれるところである。
 
また、主に[[原子力]]や[[環境問題]]などを中心に、一定のリスクについて行政、市民や企業が情報を共有し、意見の一致を図る取り組みとして[[リスクコミュニケーション]]というものもあるが、これも合意形成のひとつといえる。また、合意形成自体を議論する学問がある。
 
== 合意形成システム ==
公共空間における議論の条件として「議論の場の設定、議論の公開、十分な情報提供」が公正に守られるシステム作りが必要だという指摘がある<ref>原科幸彦・村山武彦(市民参加と合意形成)</ref>。特定の協定が結ばれた共同体の介入を防ぐ前提が必要であるため、明確化を図り知識を共有化することで特定の協定を明示知にする。これにより直接関与しないステークホルダーに対しても判断材料を提供する。
 
また“interests”"interests"による基づく意見の再構築や[[ファシリテーター]]の介在<ref>矢島宏光、合意形成論(土木学会)</ref>、ステークホルダー間の信頼構造、「運営方法、誹謗中傷の禁止、対案の提示、議事概要の承認方法」といった共通のルール作りなど、様々な合意形成のための工夫が議論され実践されている。
 
== 脚注 ==
{{Reflist}}
<references/>
 
== 関連項目 ==
* [[合意]]
* [[地域力]]
* [[協働]]
* [[まちづくり]]
* [[防災まちづくり]]
* [[健康づくり]]
* [[減災]]
* [[公的活動企画]] (Public Action Program)
* [[意思決定]]
 
* [[意思決定住民参加]]
* [[ブレインストーミング]]
*[[住民参加]]
* [[ッジマネジメーミング]]
* [[ワークショップ]]
*[[ナレッジマネジメント]]
* [[パブリックインボルブメント]]
*[[ワークショップ]]
* [[オルタナティブ]]
*[[パブリックインボルブメント]]
* [[オルタナファシリィブーション]]
* [[ファシリテタウンミショティグ (日本)]]
*[[タウンミーティング (日本)]]
 
== 参考文献 ==
* 土木学会 『合意形成論 - 総論賛成・各論反対のジレンマ』 土木学会土木學會誌叢書、2004年。
* 原科幸彦 『市民参加と合意形成 - 都市と環境の計画作り』 学芸出版社、2005年。
 
 
== 外部リンク ==
* [http://www.mmatsuura.com/negotiation/ 交渉学と合意形成 ]
 
 
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