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'''広報'''(こうほう)'''とは、[[企業]]だけでなく[[行政]]や各種団体の活動内容や商品などの[[情報]]発信を行う業務、またはその担当者や部署。よく[[広告]]と広報を混同されることがあるが、広告が[[新聞]]や[[雑誌]]、[[テレビ]]などの広告枠を買って商品や企業の[[宣伝]]を行うことであるのに対し、広報とは情報を発信することで、新聞や雑誌などの[[媒体]]に[[記事]]として取り上げてもらったり、[[従業員]]や[[株主]]、[[消費者]]などの[[ステークホルダー]]に活動内容などを理解してもらうことである。テレビ[[コマーシャルメッセージ|CM]]などは広告に分類されるが、同じテレビでも、番組内で取材を受けたり商品をアピールするために出演協力を行うことなどは広報に分類される。
 
企業では広告、CMなどを扱う宣伝部門と同じ部署だったり、広報担当でも商品担当と企業担当で分かれるなど、企業によって位置づけは異なる。広報を[[テレビ番組]]に出演させて、企業の知名度を上げていく手法を取る企業もある(例:[[ライブドア]]など)。 
 
== 情報発信の手段 ==
* 記者会見
:新商品や業績の発表の際には、[[記者]]に出席してもらい[[記者会見]]を行うことがある。記者に情報を伝えることで新聞や雑誌などに記事として取り上げてもらい、結果として情報を広く発信することが目的となる。各省庁や証券取引所には[[記者クラブ]]があることが多く、その会議室を使用することが一般的であるが、社内の会議室を使用したり、大きな発表の場合には[[ホテル]]などの会場を用意して行うこともある。珍しい場所としては、[[シャープ]]が調理器具の新製品の発表を行った際に、料理学校の[[教室]]を使用したケースがあった。
 
:[[不祥事]]が発生した際の[[謝罪会見]]も立派な広報活動のひとつであり、正確な情報や今後の対応策などを発信することで、企業のダメージを最小限に抑えることが目的となる。
 
* 記者クラブなどでの資料配布
:各省庁や証券取引所に設置された記者クラブには資料を配布するためのスペースがある。上場企業の場合には株価に影響を与える情報もあるため、一般的には証券取引所の取引が終了した後に配布することが多い。[[東京証券取引所]]の場合には15:00で取引が終了するため、15:00以降となる。
 
* 新聞社や雑誌社に直接FAXやメールを送信
:単に記者会見や資料を配布することで記事になることを期待するのではなく、積極的に記事として取り上げてくれそうなマスコミに直接[[プレスリリース]]などをFAXやメールで送信することもある。
 
* ウェブサイト
:企業や行政のウェブサイト上に情報を掲示するための機能を持たせ、そこで様々な情報発信を行う。上場企業の場合には新着情報などとは別に、[[決算]]資料や[[中期経営計画]]などの資料を掲示しているケースが多い。
 
* 社内報
:社内向けに情報発信を行うことも立派な広報活動のひとつである。企業規模が大きくなると社内の統一感などが形成されにくいことから、社内情報の共有化やコミュニケーションツールとして活用されている。社内[[イントラネット]]の普及から紙媒体ではなく[[電子媒体]]を利用する企業もある。[[グループ企業]]が多くなると、[[社内報]]とは別に[[グループ報]]などを作成するケースもある。
 
* 株主総会
:[[株主]]に対しての情報発信も広報活動のひとつと考えられる。直接一般の株主と経営陣が接することが出来る少ない機会であることから、最近は[[株主総会]]にも力を入れている企業が多い。
 
* 会社説明会
:最近は決算発表の後に[[機関投資家]]向けの説明会を開催する企業が増えている。決算発表の数字を更に細かく分析した資料を作成して、決算内容や今後の見通しなどの説明を行う。企業によっては一般投資家との公平性を考慮して、配布した資料を自社のHP上に掲載しているところもある。
 
:大きな会場では詳細の質疑応答に時間的制約があるため、直接各企業を訪問して個別に説明会を開催するケースもある。外資の持ち株比率が高い企業では、海外進出をしていなくても説明先の範囲が海外に及んだり、英語版の資料を作成している場合がある。機関投資家だけではなく、一般投資家向けの説明会を開催する企業もある。
 
== ファッション・ブランド業界 ==
*[[ファッション]]や[[化粧品]]業界の[[ブランド]]企業などの広報担当者は「'''プレス'''」と呼ばれ、[[キャリアウーマン]]の[[イメージ]]からか、[[女性]]の憧れる[[職業]]に挙げられる事が多い。
 
== 芸能界 ==
*[[日本]]の[[芸能界]]は、[[芸能事務所]]が身の回りの世話から仕事の斡旋を行っている。だが主に[[ハリウッド]]では、[[マネージャー]]、[[スタイリスト]]、[[弁護士]]、[[税理士]]などと個々に契約する。その中に広報(パブリシスト)も含まれている。このパブリシストが、仕事の管理、[[ギャラ]]交渉など、日本の芸能事務所側が行っている事をしている。この広報次第でトップスターになるか、逆に人気暴落を招く場合もあるのでパブリシストとの契約を1番慎重に行わなければならない<ref>2006年6月号「日経エンタテインメント!」(日経BP社)</ref>。
 
== 関連項目 ==
* [[パブリック・リレーションズ]] (PR)
* [[パブリシティ]]
* [[政府広報]]
* [[社内報]]
* [[インベスター・リレーションズ]]
* [[プレスリリース]]
* [[ブランド]]
* [[パーソナルブランド]]
* [[自分ブランド]]
* [[キャラ立ち]]
 
== 外部リンク ==
* [http://www.kkc.or.jp/ 財団法人経済広報センター]
* [http://www.koho.or.jp/ 社団法人日本広報協会]
 
== 脚注 ==
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<references />
 
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[[Category:政治情報]]
[[Category:メディア]]
[[Category:パブリック・リレーションズ]]