「アラン・マクダイアミッド」の版間の差分

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学生時代には[[無機化学]]を専攻し、[[硫化窒素]]の合成について論じた修士論文の内容は[[ネイチャー]]にも掲載された<ref>''Nature'' '''1949''', 1131, 164.</ref>。ウィスコンシンではシアニド錯体<ref>''J. Am. Chem. Soc.'' '''1954''', 76, 4222. [http://pubs.acs.org/cgi-bin/abstract.cgi/jacsat/1954/76/i16/f-pdf/f_ja01645a063.pdf]</ref>、ケンブリッジではシリル化合物を扱っていたが、ペンシルバニア大学着任後しばらくは修士論文のテーマであった[[硫化窒素]]を中心に研究を行った<ref>''J. Am. Chem. Soc.'' '''1956''', 78, 3871. [http://pubs.acs.org/cgi-bin/abstract.cgi/jacsat/1956/78/i16/f-pdf/f_ja01597a003.pdf]</ref>。1970年代中盤からは、同じくペンシルバニア大学に在籍し[[電荷移動錯体]]を扱っていた物理学者の[[アラン・ヒーガー]]と共に硫化窒素ポリマーの研究を進めた<ref>''J. Am. Chem. Soc.'' '''1975''', 97, 6358. [http://pubs.acs.org/cgi-bin/abstract.cgi/jacsat/1975/97/i22/f-pdf/f_ja00855a012.pdf]</ref>。
 
[[1975年]]に[[東京工業大学]]を訪問した際、白川英樹から金属光沢を示す[[ポリアセチレン]]を見せられて興味を持ち<ref>''Chem. Commun.'', '''2003''', 1. {{Doi|10.1039/b210718j}}</ref>、翌年白川をペンシルバニアに招聘、ヒーガーと共にポリアセチレンの電気伝導性について研究を進めた。1977年に[[ヨウ素]][[蒸気]]による[[ドープ|ドーピング]]が導電性を飛躍的に向上させることを報告し<ref>''J. Chem. Soc., Chem. Commun.'' '''1977''', 578. </ref>、この業績が後のノーベル賞対象となった。
 
白川が帰国し、ヒーガーが[[カリフォルニア大学]]へ移ってからは、より安定で加工しやすい導電性高分子である[[ポリアニリン]]を研究対象として、化学合成から電導性の理論、さらにはデバイス化まで幅広く研究を行った<ref>''Angew. Chem. Int. Ed.'' '''2001''', 40, 2581. [http://www3.interscience.wiley.com/cgi-bin/abstract/85004101/]</ref>。