「ヘンリー・リー・ルーカス」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
m編集の要約なし
分裂症状→精神乖離症
11行目:
==母の殺害==
 
ヴィオラの悪罵に耐えかねた彼は、母の喉を自らナイフで切り裂いて殺害した。彼は[[逮捕]]され、第二級謀殺罪により40年の刑を宣告された。しかし、彼自身は「おふくろが本当に死んだ」とは思ってはいなかった。長年ヴィオラに虐待されたことで、ヘンリーは骨の髄まで母の支配下にあった。刑務所の中でも、母ヴィオラの声が何度となく響き、ヘンリーに自殺を強要してきた。幻聴であった。これによりヘンリーは分裂乖離症状を繰り返し、精神分裂病と診断された。ヘンリーは、自身を診察した医師に対して、「セックスの際に相手を殺さなければ絶頂に達することができない」という証言をしている。
 
ヘンリーは仮釈放を望まなかった。だが、囚人一人に掛かる年間の費用が多額であったことと、当時の[[ベトナム戦争]]が泥沼化していたことで、国の財政が逼迫していたことから、司法当局は「更生の見込みのある犯罪者には、可能な限り社会復帰のチャンスを与える」という名目で、早期釈放を推進していた。収監されてから10年後、ヘンリーは仮釈放されることになった。獄中で電気技師の資格を取得したことや、大学レベルの教育プログラムを無事修了したことなどが評価されたためであった。仮釈放委員会で「釈放されたら、自分は必ず人を殺す」と明言していたにもかかわらず、彼は釈放された。仮釈放審査の面談で委員のひとりから、「君は釈放されたら本当に人を殺しますか?」と尋ねられたヘンリーは、「はい。私は釈放されたら間違いなく人を殺します」と言ったが、委員たちはこれをジョークと受け取った。そしてヘンリーは、自らの予言通りに、刑務所を出て数ブロックのところで女性を絞殺し、金品を強奪した。