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'''W-VHS'''は、民生用[[ハイビデオテープレコーダ|ビデオ]]規格である。[[高精細度テレビジョン放送|HD]],(高精細)、[[標準画質映像|SD]](SDTV:Standard Definition Television、標準画質[[テレビ]])記録が可能で、[[VHS]]規格をベースの上位規格として策定された上位の民生用[[ビデオテープレコーダ|ビデオ]]規格である
 
VHS規格シリーズの特徴に[[上位互換]]性が保証されていることがある。このためW-VHSは[[VHS]]・[[S-VHS]]などのテープの再生・録画が可能となり、過去のライブラリーが有効活用できる利点がある。W-VHSテープに記録されたHD・SD映像は通常のVHS・S-VHS・[[D-VHS]]デッキでは正常に再生できないばかりか、カセット構造が異なるため、VHS・S-VHS・D-VHSデッキに無理に挿入すると故障の原因となる。
 
W-VHSは記録の方式やシステムについてはVHS方式を基本にしているが、テープはより高出力を求めメタルテープを採用し、カートリッジも防塵タイプにした。また記録モードはハイビジョン記録が可能なHD、通常放送記録用のSD、および通常放送の2チャンネル同時録画が可能なSD2がある。またMUSEアナログハイビジョン放送(BS-9チャンネル)を録画するときにはMUSE方式で圧縮されたハイビジョン信号を復調するMUSEデコーダーが必要となるので、ビデオ単体ではハイビジョン録画はできない。テープの記録方式はMUSEではなく、[[ベースバンド]]方式なので、ハイビジョンテレビに接続するだけで再生が可能る。
 
規格制定時は今後は将来の主流放送として[[ハイビジョン]]が主流になるとも言われを想定していたが、当初のアナログ方式のハイビジョン放送受信方式は普及しなかったことから、民生用デッキは[[日本ビクター]]が2機種(HR-W1, HR-W5、いずれもSD2未対応)出しただけで終わった([[松下電器産業|松下]]、[[日立製作所|日立]]より[[OEM]]製品も発売された)。また[[2007年]]にはMUSEアナログハイビジョン放送(BS(BS-9チャンネル)が打ち切られた為、W-VHS方式は役目をほぼ終えたと言えるが、別途[[衛星放送|BSデジタル放送]]・[[地上デジタルテレビジョン放送|地上デジタル放送]]対応テレビやチューナ、[[ケーブルテレビ|CATV]]用デジタル放送対応[[セットトップボックス]]等を接続すれば、[[DVDレコーダー]]などより高画質(ハイビジョン画質)で記録・再生することが可能である。また、W-VHS専用テープは現在でも日本ビクターが製造・販売しており、[[放送局]]や[[制作プロダクション]]などによっては、W-VHSが[[機材]]のひとつとして現役で活用されている場合もある。
 
== 関連項目 ==