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Blitzwing (会話 | 投稿記録)
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== 概要 ==
SS-9000は、1980年代に発売された、タカトク製エアソフトガン「SSシリーズ」の最高級モデルである。名称の「9000」は、初期の定価が9000円であったことにちなむ。機構はエアボルトアクションで、使用弾は7mmツヅミ弾を薬莢にセットしたものをロータリー式弾倉に5発装填する。モチーフとなる実銃を持たない、完全なオリジナル設計である。このオリジナルの登場後、パワーアップ対策のなされた'''SSスーパー9'''、アジャスタブルストックを搭載した'''SSスーパーX'''といったバリエーション展開もなされた。当時は[[サバイバルゲーム]]の黎明期であり、SS-9000はスナイパーの主力火器の座に躍り出た。[[BB弾]]の登場に伴い、ユーザー側でBB弾対応、カートレス(薬莢不要)化等の改造も行われた。SS-9000はプラスドライバー1本で完全分解が可能であり、さらにポンプ部のシリンダー容量が大きく、構造が単純であったため、カスタムが容易であった。そのため、「カスタムパーツだけで1挺組み上げられる」とまで言われるほどのカスタムパーツが出回ることとなった。SS-9000の性能は無改造ではあまりよいものではなかったが、改造によってどこまでも引き上げることができたのである
 
最終的に現在APS-2に取って代わられてしまったSS-9000だが、その歴史はまさにサバイバルゲームの歴史ということのできる、名銃の一つである。発売自体は続いており、最新型の[[エスツーエス]]'''TSR-X'''ではへと進化しており、カート式・カートレス切替機構、[[ピカティニー・レール]]、可変[[ホップアップシステム]]といったより近代的な装備が追加されている。性能的にはAPS-2にかなわないものの、いまだに根強いファンは多い。
その後、タカトクの倒産に伴い、マツシロ、マスダヤとメーカーを渡り歩き、[[マルコシ]]に渡ったところで6mmBB弾用への近代化改修を受け、'''UXスーパー9'''となる。そのカスタムの容易さにより、ハイパワー時代も乗り切った。
 
==サバイバルゲーム黎明期の名銃==
しかし、1990年代に入り、SS-9000の王座を揺るがす存在が現れた。[[マルゼン (トイガンメーカー)|マルゼン]]のエアボルトアクション、[[Air Precision Shooting|APS-2]]の登場である。これ以前にも、SS-9000に対抗すべく登場したエアボルトアクションは数々登場したが、SS-9000を超えるものは登場しなかった。しかし、APS-2は基本性能が非常に高く、さらに[[東京マルイ]]の[[電動ガン]]による追撃も加わり、SS-9000は主力の座を退いた。
[[サバイバルゲーム]]の黎明期、SS-9000の性能は群を抜いており、本製品はスナイパーの主力装備として確固たる地位を築いた。
 
[[BB弾]]の登場に伴い、ユーザー側でBB弾対応、カートレス(薬莢不要)化等の改造も行われた。SS-9000はプラスドライバー1本で完全分解が可能であり、さらにポンプ部のシリンダー容量が大きく、構造が単純であったため、カスタムが容易であった。そのため、「カスタムパーツだけで1挺組み上げられる」とまで言われるほどのカスタムパーツが出回ることとなった。SS-9000の性能は無改造ではあまりよいものではなかったが、改造によってどこまでも引き上げることができたのである。
 
その後、タカトクの倒産に伴い、マツシロ、マスダヤとメーカーを渡り歩き、[[マルコシ]]に渡ったところで6mmBB弾用への近代化改修を受け、'''UXスーパー9'''となる。そのカスタムの容易さにより、ハイパワー時代も乗り切った。
 
しかし1990年代に入ると[[マルゼン (トイガンメーカー)|マルゼン]]のエアボルトアクションライフル、[[Air Precision Shooting|APS-2]]が登場し、SS-9000系の製品は狙撃銃の主役の座をついに明け渡すこととなった。
最終的にはAPS-2に取って代わられてしまったSS-9000だが、その歴史はまさにサバイバルゲームの歴史ということのできる、名銃の一つである。発売自体は続いており、最新型の[[エスツーエス]]'''TSR-X'''では、カート式・カートレス切替機構、[[ピカティニー・レール]]、可変[[ホップアップシステム]]といったより近代的な装備が追加されている。性能的にはAPS-2にかなわないものの、いまだに根強いファンは多い。
 
== SS-9000のライバル ==