「山体崩壊」の版間の差分

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'''山体崩壊'''(さんたいほうかい、sector collapse)とは、[[火山]]などに代表される脆弱な地質条件の山体の一部が[[地震動]]や[[噴火]]、深層風化などが引き金となって大規模な崩壊を起こす現象である。
 
== 崩壊のメカニズム ==
=== 火山活動に関連するもの ===
火山活動によって火山が成長をするに従って、急峻で不安定な[[地形]]が生み出されることになる。また火山の成立から時間が経過する中で、[[風化]]作用や火山体内部での[[熱水]]作用などの結果、火山そのものがもろく崩れやすくなっていく。そのような中、強い地震動や噴火が引き金となって火山体の一部が大規模に崩壊する山体崩壊が発生する。
 
== 主な山体崩壊の歴史 ==
* [[1640年]] [[北海道駒ケ岳]]の噴火に伴う崩壊
* [[17411707年]] [[渡島大島宝永地震]]の噴火伴うよる[[大谷嶺|大谷れ]]
* [[17921741年]] 島原半島眉山の崩壊[[変肥後迷惑]]の噴火に伴う崩壊
* [[18881792年]] [[磐梯島原半島眉]]の崩壊([[島原大変肥迷惑]]
* [[19111858年]] [[稗田飛越地震]]による[[鳶|大鳶崩れ]][[長野県または鳶山崩れ)]][[小谷村]])
* [[19611888年]] [[昭和36年梅雨前線豪雨#伊那谷地域磐梯山]]被害|大西山大崩壊]]長野県[[大鹿村]]後述
* [[19801911年]] [[セント・ヘレンズ稗田崩れ]]の崩壊([[長野県]][[小谷村]])
* [[1961年]] [[昭和36年梅雨前線豪雨#伊那谷地域の被害|大西山大崩壊]](長野県[[大鹿村]])
*[[1984年]] [[長野県西部地震]]による[[御嶽山]]の崩壊
* [[1980年]] [[セント・ヘレンズ山]]の崩壊
* [[1984年]] [[長野県西部地震]]による[[御嶽山]]の崩壊
* [[2008年]] [[岩手・宮城内陸地震]]による[[栗駒山]]などの崩壊
大谷崩れ、鳶山崩れ、稗田山崩れを「日本三大崩れ」と称することがある。
 
=== 磐梯山 ===
[[1888年]]、[[水蒸気爆発]]が引き金となって磐梯火山で大規模な崩壊が発生。岩屑なだれによって[[長瀬川 (福島県)|長瀬川]]がせき止められ、[[桧原湖]]、[[小野川湖]]、[[秋元湖]]、[[五色沼 (福島県北塩原村)|五色沼]]などの湖沼ができた。
 
=== 島原半島 ===
[[1792年]]、[[雲仙岳]]の眉山の山体崩壊が発生。大規模な岩屑なだれが発生し、[[有明海]]に流れ込んで大きな[[津波]]を引き起こした。眉山の崩壊の原因はまだはっきりしていない点が多いが、地震動によるものとの説が有力である。この崩壊は、対岸の熊本県側に津波を生じさせ、死者15,000人を越える災害となった。
 
=== その他 ===
20世紀末以降の研究によれば、[[ハワイ諸島]]や[[カナリア諸島]]の巨大[[盾状火山]]で、桁違いに巨大な山体崩壊が度々発生してきたことが明らかになった。この崩壊の結果、北太平洋または北大西洋一帯に波高数十メートルの津波が押し寄せたと見られている。
 
近い将来に噴火するとされる富士山でも、大規模な山体崩壊が起きるのではないかと懸念されている。
 
== 山体崩壊によって生まれた観光名所の影響 ==
山体崩壊はしばしば[[天然ダム|河道閉塞]]とその決壊による洪水・土石流をもたらす。大谷崩れの[[安倍川]]、大鳶崩れの[[常願寺川]]のように、源流部に大量の土砂が堆積し、長年にわたって大雨の度に土砂が流出するようになることもある。
磐梯山の山体崩壊によって誕生した五色沼は現在、[[福島県]]の観光名所となっている。同じように1640年の北海道駒ケ岳の山体崩壊の結果、[[大沼 (七飯町)|大沼]]、小沼などの[[湖沼]]群ができた。これらの湖沼もやはり[[北海道]]の観光名所の一つとなっている。紀元前1,000年頃の[[箱根山|箱根火山]]の[[神山]]で発生した山体崩壊では[[芦ノ湖]]が誕生し、また紀元前466年に発生した[[鳥海山]]の山体崩壊は、かつて[[松尾芭蕉]]もその美しさを称えた[[松島]]と並び称される名勝、[[象潟]]を生み出した<ref>[http://hyper.city.nikaho.akita.jp/kyoudo/exhibition/jisin200/jisin200_1.html 「象潟」の成り立ち](象潟町郷土資料館)</ref>。
 
その反面、磐梯山の山体崩壊によって誕生した五色沼は現在[[福島県]]の観光名所となっている。同じように1640年の北海道駒ケ岳の山体崩壊の結果、で生まれた[[大沼 (七飯町)|大沼]]、小沼などの[[湖沼]]群がでのように、堰た。こ止め湖が形成さらの湖沼もやはり[[北海道]]て後世の観光名所の一つとなっていることもある。紀元前1,000年頃の[[箱根山|箱根火山]]の[[神山]]で発生した山体崩壊では[[芦ノ湖]]が誕生し、また紀元前466年に発生した[[鳥海山]]の山体崩壊は、かつて[[松尾芭蕉]]もその美しさを称えた[[松島]]と並び称される名勝、[[象潟]]を生み出した<ref>[http://hyper.city.nikaho.akita.jp/kyoudo/exhibition/jisin200/jisin200_1.html 「象潟」の成り立ち](象潟町郷土資料館)</ref>。
== 関連項目 ==
*[[火砕流]]
*[[ラハール|火山泥流]]
 
== 関連項目 ==
* [[火砕流]]
* [[ラハール|火山泥流]]
* [[土砂災害]]
* [[天然ダム|河道閉塞]]
 
== 脚注 ==
15,279

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