「ピッコロトランペット」の版間の差分

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'''ピッコロトランペット'''(英語:piccolo trumpet)は、[[トランペット]]の一種。[[20世紀]]になって、主に[[バロック音楽|バロック期]]の曲を演奏するために考案された。[[ヨハン・ゼバスティアン・バッハ|バッハ]]や[[ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル|ヘンデル]]の祝典的な宗教音楽に良く用いられるので'''バッハ・トランペット'''(英:Bach trumpet)とも呼ばれる。また'''小トランペット'''(英:small trumpet)などとも呼ばれる。
 
C管、B♭管、A管、G管、F管、E♭管、D管などがある。バロック期によく用いられた[[ニ長調]]の楽曲の演奏には A管で対応することが多い。トランペットにオプションパーツの組み合わせで調子が変えられるようになっている。バルブにはロータリー式とピストン式の2つがある。
 
[[近代音楽|近代]]・[[現代音楽|現代]]の楽曲にも用いられる。例えば[[モーリス・ラヴェル|ラヴェル]]の『[[ボレロ (ラヴェル)|ボレロ]]』や[[イーゴリ・ストラヴィンスキー|ストラヴィンスキー]]の『[[春の祭典]]』ではこの楽器で高音部を演奏する。また、高音が頻繁に出てくる楽曲では、指定されていなくとも奏者の判断でこの楽器が用いられることもある。
 
ピッコロトランペットは、通常のトランペットに比べて管が半分の長さであることから、[[フルート]]と[[ピッコロ]]の関係のように、普通に吹いて1[[オクターブ]]高い音が出ると思われがちだが、[[金管楽器]]は唇の振動を楽器に伝え増幅する楽器なので、実用音域はそれほど拡大しない。そのめ[[フルート]]と[[ピッコロ]]のようには扱えない。普通の低音域は倍音の音が不足するを補うために4本バルブが多い。また高音が頻繁に出てくる楽曲では、指定されていなくともこの楽器が自主的に用られることもある
 
[[画像:Trumpet piccolo.jpg|thumb|ピッコロ・トランペット。下にあるのは移調用のマウスパイプ]]