「アメリカ合衆国の鉄道」の版間の差分

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この時期、中西部や南[[カリフォルニア州|カリフォルニア]]を中心に都市間を連絡する電気鉄道である[[インターアーバン]]が大発展を遂げ、都市では市街電車が網の目のような路線を張り巡らせていた。ロサンゼルスの[[パシフィック電鉄]]は800キロの路線網を有し、シカゴの路面電車会社であるシカゴ・サーフェス・ラインは軌道延長1800キロの路線網と3500両の車両を保有していた。
 
全盛を極めた電気鉄道であるが、1920年代からの自動車交通の発展([[モータリゼーション]])と不況の影響により、1930年以降は急速に衰退した。一部を例外としてインターアーバンと[[路面電車]]のほとんどが廃止され、通常都市の基幹交通となりうる[[地下鉄]]路線であっても、廃止([[ロチェスター地下鉄]])や完成直前の建設中断([[シンシナティ地下鉄計画|シンシナティ地下鉄]])の事例が存在する。あまりの衰退の早さから、自動車の販売を促進し、ガソリンの消費増を狙うGMや石油会社が電気鉄道会社を買収し、故意に路線の撤去を図ったとする[[パシフィックアメリカ路面鉄#陰謀説とパシフィック電鉄車スキャンダル|陰謀説]]が公言されているほどであるが、実際の理由は、低密度の都市開発が指向され、自動車の大気汚染や渋滞問題がそれほど意識されなかった当時において、高密度大量輸送における電気鉄道の利点がそれほど重要視されなかったことにあると考えられる。
 
また、鉄道関係者は航空機、自動車の攻勢にただ手をこまねいていたわけではなく、[[メトロライナー]]や[[バート (鉄道)|BART]]といった復権に向けた取り組みや近年[[アセラ・エクスプレス]]を登場させる等、積極的に都市間輸送の向上に取り組んでいる。