「指揮棒」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
Nallimbot (会話 | 投稿記録)
m ロボットによる 追加: ca:Batuta
編集の要約なし
1行目:
{{クラシック音楽}}
 
[[Image:Conductingbaton.jpg|thumb|right|167px|現代の標準的な指揮棒。木製。]]
'''指揮棒'''(しきぼう)とは、[[指揮者]]が持つ棒のこと。
 
==概要==
指揮棒は、主に右手で持ち、腕の延長として[[拍節|拍]]をきざむ。[[指揮 (音楽)|指揮]]の小さな動きを大きな動きに変える[[道具]]である。
 
指揮の方法は、各[[拍子]]の図形を、指揮棒や手で空間に描いて示す。指揮棒は拍をきざむだけではなく、速度、強弱、アインザッツ、[[曲]]の表情など、[[演奏]]についての多くの事柄を指示するためにある。
 
==歴史==
*[[バロック音楽|バロック時代]]は、杖(指揮杖)を地面に打ちつけその音で[[テンポ]]をとって指揮していた。作曲家の[[ジャン=バティスト・リュリ]]([[1632年]][[11月28日]]-[[1687年]][[3月22日]] [[イタリア]]→[[フランス]])は、[[1687年]]に[[ルイ14世 (フランス王)|ルイ14世]]の病気快癒を祝うための「[[テ・デウム]]」の演奏中に、誤って指揮杖で自分の足を強打し、その傷がもとで亡くなった。
*[[ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団]]の2代目の[[指揮者]]として歴史上有名な[[アルトゥール・ニキシュ]]([[1855年]][[10月12日]]-[[1922年]][[1月23日]])は指揮棒の先が常に目の高さに来るように指揮し、奏者達の注視する先に己の目が来るようにしていた。[[カール・ベーム]]も同様であった。また、シカゴ交響楽団の基礎を築いた[[フリッツ・ライナー]]([[1888年]][[12月19日]]-[[1963年]][[11月15日]])は、指揮棒をわざと小さくしかも下の見難い位置で振ることにより逆に団員の注意をひいたそうである。カラヤンも短い指揮棒で[[小澤征爾]]に影響を与えたが、現在の小澤は [[ニコラウス・アーノンクール]]や[[ワレリー・ゲルギエフ]]、[[ピエール・ブーレーズ]]らと同様 棒なしで指揮をしている。
*20世紀前半までは現在使われているものより長い指揮棒がよく使われた。[[ピエール・モントゥー]]や[[ブルーノ・ワルター]]といった19世紀生まれの大指揮者の映像をみると、明らかに長い指揮棒を振っているのが分かる。現在はロシア系の指揮者:[[ユリ・アロノヴィッチ]]や[[マクシム・ショスタコーヴィチ]]などが良く長い指揮棒で指揮している。[[四管編成]]以上の大編成や[[グランド・オペラ]]の指揮の時に見やすいと言われている。
[[Image:Conductingbaton.jpg|thumb|right|167px|現代の標準的な指揮棒。木製。]]
 
==その他==