「ネオナチ」の版間の差分

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彼らは信奉するナチスに習う形で[[ナチズム]]を己の思想として掲げ、[[ファシズム]]的な強権政治、[[民族主義]]、人種差別([[白人至上主義]])、[[外国人]]追放など排他的な主張を行っている。しかしながら旧ナチスが[[白人]]を至上とする一方でその中でも[[アーリアン学説]]などに代表される[[北方人種]]の優越論を支持し、民族面でも[[ゲルマン]]系民族を特別視して他民族を見下すなど発祥国[[ドイツ]]を中心とした思想として構築されていた(ただし[[人種]]に関しては当時からドイツ国民の状況と矛盾していた)のに対し、ネオナチはそうした「ドイツ中心主義」から脱して国際色を深めている点で大きく異なる。
 
具体的にはかつてヒトラー時代には「劣等民族」と目の敵にされていた[[スラヴ]]民族の居住する東欧での浸透が挙げられ、ドイツのネオナチが必ずしもスラブ系は劣等と看做さず「アーリア人」という広い括りで纏めようとする動きが功を奏している為である。更にロシアでは旧ソ連時代の[[共産主義]]・[[ソ連型社会主義]]と結びついて(もともとナチズムの母体であるイタリアの[[ファシズム]]は修正[[マルクス主義]]の影響を受けている)、ナチスの[[ハーケンクロイツ]]にソ連共産党の[[鎌と槌]]を合わせた党旗を持つ[[国家ボリシェヴィキ党]]など、一昔前の観念では奇妙にすら映る組織が生み出されている。他にも[[ベルギー]]・[[オーストリア]]などドイツと地理的に近い国から[[クロアチア]]・[[ギリシャ]]など離れた国々、[[スペイン]]・[[イギリス]]など西欧主要国、果てはネオナチでも根深い敵愾心を抱かれている[[ユダヤ人]]の[[イスラエル]]にまで存在している。一方で[[フランス]]や[[イタリア]]などでは(組織は存在しているが)余り盛んではない。これは既にフランス[[国民戦線]]やファシスト系の[[国民同盟]]など、既存の極右勢力が受け皿となっているからと考えられる。
 
多くの場合では、自国の[[労働者]]の[[雇用]]拡大を掲げて[[外国人労働者]]の排斥を訴えるなど、就職問題に絡んだ活動で参画者を募っている。但し一方で、弱者や少数民族を排斥し、現実から目をそらしているに過ぎないという批判もある。{{要出典}}<!--メモ:また外国人労働者の問題は、最低賃金の補償などで法的に保護や制限の多い・また単純に労働者としての質が低い国内の自民族余剰労働者(失業者)に対する雇用問題に負う所もあるため、これらネオナチの掲げる他民族労働者を排斥することに疑問を挟む余地が残る。-->さらに左右を問わず独裁者に一方的な好意を寄せる傾向があるなど、ナチズムの復興を目指すというより反社会性のシンボルとしてナチズムが掲げられている状況であるため、元ナチス副総統[[ルドルフ・ヘス]]を初めとする元祖ナチス党員は彼らをナチの教義から外れたならず者として否定している。