「横浜フリューゲルス」の版間の差分

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==特別活動地域==
;===特別活動地域の選定基準とその経緯===
:前述したように、フリューゲルスはJリーグ発足当初は[[九州地方]]を[[ホームタウン]]とするJクラブがなかったこと、また全日本空輸がクラブのメインスポンサーとなっていることから、横浜市と[[沖縄県]]を含む九州各県のダブルホームタウンを実施する予定にし、ホームゲームの半数程度を九州で行う方針にしていた。これは「全日空が乗り入れている空港のある地域全てを本拠地にする」計画を持っていたことも絡んでいる。ところが、そうしてしまうと各県につき1試合ずつしか割り当てられず、興業的にも不利であることから一部フリューゲルスの主催ゲーム開催を拒絶した県もあったため、結局九州での準本拠地は長崎県、熊本県、鹿児島県の3県に絞った。
 
:また、Jリーグではホームタウンを原則1チームにつき1[[市町村|市区町村]]となっている(現在は同一都道府県内の複数市区町村にまたぐ広域ホームタウンが認められている)とした関係もあり、正式なホームタウンは横浜市としながら、これら3県は「特別活動地域」というカテゴリーを設けてホームタウンとほぼ同じ権限を持ち、フリューゲルスの主催ゲーム(天皇杯は除く)を優先的に開催することができた。
:Jリーグ発足時、同じ横浜にホームを置く[[横浜F・マリノス|横浜マリノス]]と同日に主催試合を行う事が珍しく無かったが、Jリーグが同一会場での[[ダブルヘッダー|複数試合開催]]をピッチコンディションや観客の入れ替え等の点で認めていない為、[[横浜F・マリノス|横浜マリノス]]が三ツ沢(球)、横浜フリューゲルスが下記の九州3県か国立を等の他会場を使うケースがあった。
 
:逆に福岡県ではフリューゲルスの主催試合は行われず、マリノスが1993年・1994年に各2試合ずつ[[東平尾公園博多の森陸上競技場]]で主催試合を行った。この他、同競技場では[[東京ヴェルディ|ヴェルディ川崎]]や[[浦和レッドダイヤモンズ|浦和レッズ]]なども主催試合を開催し、ヴェルディは福岡ブルックス(現在の[[アビスパ福岡]])がJリーグ準会員となった1995年にも[[東平尾公園博多の森球技場]]で1試合を主催した。いずれの試合でもフリューゲルスはアウェーチームとして登場しなかった。
:Jリーグ発足時、同じ横浜にホームを置く[[横浜F・マリノス|横浜マリノス]]と同日に主催試合を行う事が珍しく無かったが、Jリーグが同一会場での[[ダブルヘッダー|複数試合開催]]をピッチコンディションや観客の入れ替え等の点で認めていない為、[[横浜F・マリノス|横浜マリノス]]が三ツ沢(球)、横浜フリューゲルスが下記の九州3県か国立を等の他会場を使うケースがあった。
:特別活動地域のスタジアム [[長崎県立総合運動公園陸上競技場]]、[[熊本市水前寺競技場]]、[[鹿児島県立鴨池運動公園陸上競技場]]
 
:逆に福岡県ではフリューゲルスの主催試合は行われず、マリノスが1993年・1994年に各2試合ずつ[[東平尾公園博多の森陸上競技場]]で主催試合を行った。この他、同競技場では[[東京ヴェルディ|ヴェルディ川崎]]や[[浦和レッドダイヤモンズ|浦和レッズ]]なども主催試合を開催し、ヴェルディは福岡ブルックス(現在の[[アビスパ福岡]])がJリーグ準会員となった1995年にも[[東平尾公園博多の森球技場]]で1試合を主催した。いずれの試合でもフリューゲルスはアウェーチームとして登場しなかった。
 
;特別活動地域の縮小スタジアム
:特別活動地域のスタジアム [[長崎県立総合運動公園陸上競技場]]、[[熊本市水前寺競技場]]、[[鹿児島県立鴨池運動公園陸上競技場]]
'''特別活動地域で行われた試合数'''
{| border="1" cellpadding="2" cellspacing="0"
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|}
 
;===過酷な試合日程===
:上記の関係もあり、1ヶ月以上も三ツ沢(球)でのゲームが組まれず、事実上の長期ロードに出たことも珍しくなかった。特に[[1993年]]の第2ステージ(NICOSシリーズ)後半戦=11-12月の試合に至っては三ツ沢(球)のフリューゲルス主催試合は1試合しか行われなかった。また前半戦=7-9月始めにも熊本と国立で1試合ずつ試合をしており、このステージのホームゲーム9試合で三ツ沢(球)で試合をしたのはわずか3分の1に当たる3試合だけだった。
::'''この期間中に開かれた試合と対戦相手'''
::11月6日 [[ジェフユナイテッド市原・千葉|ジェフ市原]](国立・アウェー扱い)
::11月10日 [[名古屋グランパスエイト]](長崎)
::11月13日 [[清水エスパルス]](静岡・草薙)
::11月17日 [[鹿島アントラーズ]](熊本・水前寺)
::11月20日 [[浦和レッドダイヤモンズ|浦和レッズ]](鹿児島・鴨池)
::11月27日 [[東京ヴェルディ|ヴェルディ川崎]](川崎・等々力)
::12月1日 [[ガンバ大阪]](長崎)
::12月8日 [[横浜F・マリノス|横浜マリノス]](三ツ沢球 アウェー扱い)
::12月15日 [[サンフレッチェ広島]](三ツ沢球=ホームとしては中断前9月3日のマリノス戦以来3ヶ月半ぶりの開催)
 
:[[1994年]]、三ツ沢(球)の芝生の張替え工事を行った関係で第1ステージ(サントリーシリーズ)の後半・5月14日以後の主催試合も鹿児島・鴨池、長崎、国立、富山と転戦し(熊本・水前寺は当時改修工事中だったため第1ステージは行わず)、[[1994 FIFAワールドカップ|ワールドカップ]]を挟んで8月20日に行った名古屋グランパスエイトとの対戦でようやく3ヶ月ぶり(改修前最後の試合は5月7日のガンバ大阪戦)に三ツ沢(球)に帰ってきたという事例もある。このように半ばダブルホームタウンのような形となってしまった上に当時は[[水曜日]]・[[土曜日]]開催が基本となっていたためフリューゲルスの移動距離は必然的に長くなり、'''「九州に行くのは嫌だ」'''と公言する選手も出た。このため九州での試合ではフリューゲルスのモチベーションやパフォーマンスは低くなってしまい、その結果フリューゲルスの九州でのホームゲームの結果はリーグ戦・カップ戦合計で5勝22敗、しかも[[1994年]][[7月23日]]の[[Jリーグカップ|ヤマザキナビスコカップ]]1回戦(対[[セレッソ大阪]]、鹿児島)に1-0で勝利したのを最後に14連敗という悲惨な成績で終わってしまった。またスタジアム別では鹿児島で3勝7敗、長崎で2勝8敗と何とかサポーターに勝利を見せることができたが、熊本では7戦全敗と完全な「鬼門」と化していた。
:これは公式なホームタウンではないが、[[佐藤工業]]の創業の地が富山県にあるため、[[1994年]]から数年間は[[富山県総合運動公園陸上競技場]]でも毎年1試合程度の主催試合を開催していた。その他にも[[1993年]]のJリーグ開幕前に[[兵庫県]][[神戸市]]や[[東京都]][[町田市]]に本拠地を誘致しようと交渉した事があったが、条件面で折り合いが付かず見送られた事もある。この時の誘致活動から、町田市のサッカー関係者は[[FC町田ゼルビア]]でJリーグを目指す動きを開始した。
 
;特別活動地域の縮小
このため九州での試合ではフリューゲルスのモチベーションやパフォーマンスは低くなってしまい、その結果フリューゲルスの九州でのホームゲームの結果はリーグ戦・カップ戦合計で5勝22敗、しかも[[1994年]][[7月23日]]の[[Jリーグカップ|ヤマザキナビスコカップ]]1回戦(対[[セレッソ大阪]]、鹿児島)に1-0で勝利したのを最後に14連敗という悲惨な成績で終わってしまった。またスタジアム別では鹿児島で3勝7敗、長崎で2勝8敗と何とかサポーターに勝利を見せることができたが、熊本では7戦全敗と完全な「鬼門」と化していた。
:[[1996年]]、[[アビスパ福岡]]がJリーグに昇格したのに伴ってフリューゲルスの特別活動地域のカテゴリーは消滅し、各チームが平等に主催できるようになったが、鹿児島県についてはその後もフリューゲルスの主催ゲームを年1~2試合程度開催している(他チームの主催試合=[[京都サンガ]]等も行われていた)。ダブルホームタウンの解消の理由としては他に、メインである横浜市での固定ファンを確保できなかったことも原因とされ、地元ファンの増大を狙う意味も込められていた。
 
:[[2008年]]、かつてのフリューゲルス特別活動地域で初めて、熊本県から[[ロアッソ熊本]]がJリーグ(J2)に参入した。また、長崎県では[[V・ファーレン長崎]]がJリーグ参入を掲げて[[九州社会人リーグ]](Kyuリーグ)で活動している。同チームにはフリューゲルス解散時のメンバーだった[[原田武男]]が在籍している。鹿児島県でもKyuリーグに[[ヴォルカ鹿児島]]が所属しており、一時はJリーグを目標としてフリューゲルス最後の主将だった[[前田浩二]]を監督兼任選手としたが、現在はJFL昇格を目標としている。
:これは公式なホームタウンではないが、[[佐藤工業]]の創業の地が富山県にあるため、[[1994年]]から数年間は[[富山県総合運動公園陸上競技場]]でも毎年1試合程度の主催試合を開催していた。その他にも[[1993年]]のJリーグ開幕前に[[兵庫県]][[神戸市]]や[[東京都]][[町田市]]に本拠地を誘致しようと交渉した事があったが、条件面で折り合いが付かず見送られた事もある。この時の誘致活動から、町田市のサッカー関係者は[[FC町田ゼルビア]]でJリーグを目指す動きを開始した。
 
===特別活動地域の縮小===
:[[1996年]]、[[アビスパ福岡]]がJリーグに昇格したのに伴ってフリューゲルスの特別活動地域のカテゴリーは消滅し、各チームが平等に主催できるようになったが、鹿児島県についてはその後もフリューゲルスの主催ゲームを年1~2試合程度開催している(他チームの主催試合=[[京都サンガ]]等も行われていた)。ダブルホームタウンの解消の理由としては他に、メインである横浜市での固定ファンを確保できなかったことも原因とされ、地元ファンの増大を狙う意味も込められていた。
 
:[[2008年]]、かつてのフリューゲルス特別活動地域で初めて、熊本県から[[ロアッソ熊本]]がJリーグ(J2)に参入した。また、長崎県では[[V・ファーレン長崎]]がJリーグ参入を掲げて[[九州社会人リーグ]](Kyuリーグ)で活動している。同チームにはフリューゲルス解散時のメンバーだった[[原田武男]]が在籍している。鹿児島県でもKyuリーグに[[ヴォルカ鹿児島]]が所属しており、一時はJリーグを目標としてフリューゲルス最後の主将だった[[前田浩二]]を監督兼任選手としたが、現在はJFL昇格を目標としている。
 
== 獲得タイトル ==