「有効質量」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
編集の要約なし
Yukichin (会話 | 投稿記録)
m yomi
1行目:
[[en:Effective mass]]
 
'''有効質量'''('''ゆうこうしつりょう'''):真空中の[[自由電子]]の(静止)質量mに対し、結晶中の電子は見かけ上、これと異なる質量を持っているように観測される場合がある。これを<B>有効質量</B>と言う。
 
[[半導体]]や[[絶縁体]]では有効質量m<SUP>*</SUP>が自由電子の質量mと大きく異なる場合がある。また[[ランタノイド]]や[[アクチノイド]]元素の化合物の中にも、[[重い電子系]]と呼ばれる有効質量の比(m<SUP>*</SUP>/m)が時に1000程度になるようなものがある。一方、[[アルカリ金属]]の価電子部分のように、ほぼ自由電子とみなせるような場合は有効質量の比も1に近い値となる。
7行目:
3次元の場合、有効質量は[[テンソル]]で表現される(→異方性が存在する場合がある)。これは系のもつ対称性に依存し、(完全に)等方的な系ではテンソルの対角部分のみが残る(かつ全ての対角要素が同じ値となる)。
 
==関連記事項目==
*[[物性物理学]]