「フィッシャーの原理」の版間の差分

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#この例はオスとメスを入れ替えても成り立つ。また一夫一妻でも、一夫多妻でも、配偶システムにかかわらずこの議論は成り立つ。1:1で性比は均衡する。
 
現代風に言えば、1:1の性比は[[進化的に安定な戦略]]である。このメカニズムが成立するのは集団内で自由交配が行われている場合である。また全ての個体が1:1の割合で雄雌の子を産む必要はない。半分の個体が1:2で、残り半分が2:1で子を産んでもこの集団は進化的に安定である。またこの均衡は、集団全体の子孫数を最大化するメカニズムではなく、それぞれの個体の子孫数を最大化するメカニズムによって起きることに注意が必要である。
現代風に言えば、1:1の性比は[[進化的に安定な戦略]]である。
 
=== 親の出費 ===
フィッシャーは子を育てるコストを'''親の出費'''と呼んだ。フィッシャーの原理で重要な点は、進化的に安定な状態となるのは、'''子の数の性比が1:1の時ではなく、親がオスの子とメスの子へ振り分ける総出費の比が1:1になるとき'''であると発見したことである。