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'''紅葉伝説'''(もみじでんせつ)は、[[信州]][[戸隠村|戸隠]]、[[鬼無里村|鬼無里]](現・[[長野県]][[長野市]])に伝わる[[鬼女]]にまつわる伝説である。'''紅葉'''は女主人公の名前である。
 
== あらすじ ==
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呉葉と両親は京に上った。ここでは呉葉は紅葉と名乗り、初め琴を教えていたが、[[源経基]]の目にとまり、[[腰元]]となりやがて[[局]]となった。紅葉は経基の子供を妊娠するが、その頃御台所が懸かっていた病の原因が紅葉の呪いであると[[比叡山]]の高僧に看破され、結局経基は紅葉を信州戸隠に追放することにした。
 
956年([[天暦]]10年)秋、まさに[[紅葉]]の時期に、紅葉は水無瀬(鬼無里)に辿り着いた。経基の子を宿し京の文物に通じ、しかも美人である紅葉は村びと達に尊ばれはしたものの、やはり恋しいのは都の暮らしである。経基に因んで息子に経若丸と名付け、また村びとも村の各所に京にゆかりの地名を付けた。これらの地名は現在でも鬼無里の地に残っている。だが、我が身を思うと京での栄華は遥かに遠い。このため次第に紅葉の心は荒み、京に上るための軍資金を集めようと、一党を率いて[[戸隠山]]に籠り、夜な夜な他の村を荒しに出るようになる。この噂は戸隠の[[鬼]]として京にまで伝わった。
 
[[Image:Yoshitoshi The Demon of Mount Togakushi.jpg|right|thumb|200px|紅葉の策に眠りこむ平維茂。([[1890年]]、[[月岡芳年]]「平維茂戸隠山に悪鬼を退治す図」『新形三十六怪撰』)]]