「ソナタ形式」の版間の差分
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{{楽式}}
'''ソナタ形式'''(―けいしき)は[[楽曲]]の[[楽式|形式]]のひとつ。[[古典派音楽|古典派]]の時代に大きく発展した楽曲形式である。<br>
古典派[[ソナタ]]や、古典派ソナタに類似している[[交響曲]]、独奏[[協奏曲]]、[[弦楽四重奏曲]]などの、第1楽章や終楽章に多く見られるところから'''ソナタ形式'''と呼ばれている。(ソナタ形式=ソナタの形式ではない。)
ソナタ形式は、基本的に次のような形式をしている。
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===提示部===
提示部(ていじぶ)では、二つの主題が提示される。一つ目の主題を第一主題といい、これは[[主調]]で書かれる。二つ目の主題を第二主題といい、第一主題が長調の場合は[[属調]]、短調の時には[[平行調]]で書かれているのが一般的である。この調性の変化により、緊張が高められていく。▼
▲二つの主題が提示される。一つ目の主題を第一主題といい、これは[[主調]]で書かれる。二つ目の主題を第二主題といい、第一主題が長調の場合は[[属調]]、短調の時には[[平行調]]で書かれているのが一般的である。この調性の変化により、緊張が高められていく。
独奏協奏曲では、特に初期のもので、提示部の繰り返しが1回目と2回目で異なり(当然反復記号は使われない)、1回目はオーケストラだけで演奏され第二主題も主調で奏されるようになっているものがある(2回目は独奏楽器が入り、通常の提示部となる)。
===展開部===
▲提示部で提示された二つの主題を中心に曲が構成されている。展開部では、高い緊張のもとに二つの主題が様々に変形され、結び合わされて曲が進行する。
===再現部===
再現部(さいげんぶ)では、二つの主題が再現される。少し変化していることもある。通常、第一主題、第二主題ともに主調で再現される。
▲二つの主題が再現される。少し変化していることもある。通常、第一主題、第二主題ともに主調で再現される。(第二主題は主調が短調の場合には[[同主調]]となることも多い。なお、第一主題は、主調でなくてもよい。)よって、再現部では、緊張はおおむね低い。
この、第二主題が、提示部では主調以外で演奏されて緊張が高かったのが、再現部では主調または同主調で演奏されて緊張が低くなるという対比こそが、ソナタ形式の一番大切な部分であるといえる。
===序奏と結尾部===
ソナタ形式の楽曲では、曲の前後に'''序奏'''(じょそう)、'''結尾部'''(けつびぶ、'''Coda
▲ソナタ形式の楽曲では、曲の前後に'''序奏'''、'''結尾部Coda(コーダ)'''を加えているものがある。発達したコーダの中には、展開部と同様の発展を見せるものがあり、第二展開部との異名を持つものもある。
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これらの反復は曲によって、習慣的に省略されることが多いもの、あまり省略されないものがある。たとえば、[[ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン]]の[[交響曲第5番 (ベートーヴェン)|交響曲第5番]]では、第
===ソナチネ形式===
展開部、または再現部の第一主題のいずれかが省略されることがあり、'''ソナチネ形式'''と呼ぶことがある
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